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トラベルドクター 夢をかなえる処方箋 ザ・ノンフィクション

2024年12月8日(日)14:00から放送されたフジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』では、「あなたの願いはなんですか〜夢をかなえる処方箋〜」というテーマで、余命宣告を受けた人々が抱く最後の願いを叶えるための感動的な旅の模様が紹介されました。

番組では、肺がんで余命わずかと宣告された健一さんが登場。彼の夢は故郷を訪れることでした。家族と一緒に、医師であり「トラベルドクター」の創設者でもある伊藤玲哉先生のサポートを受けて、岩手で過ごす2泊3日の旅行が実現します。健一さんは鎮痛剤を服用しながらも、元気そうな姿で家族と共に故郷を巡り、かつて母親のように支えてくれた姉と再会。親族一同が集まり、温かな宴が開かれます。伊藤先生は健一さんの健康状態を確認し、薬のアドバイスをしながら、家族にとっての貴重なひとときをサポートしました。

また、健一さんの妻である陽子さんは、夫に感謝の気持ちを伝えたいと切なく語りますが、面と向かっては言えない思いが心に残ります。その後、夫婦はバラ園を訪れ、互いに感謝の言葉を述べ合うシーンが描かれました。伊藤先生は、この旅の演出も手掛け、歩ける範囲で歩くことを大切にし、健一さんが自分のペースで過ごせるよう心配りを見せました。

さらに、番組では「トラベルドクター」の活動も紹介されました。伊藤玲哉先生は、難病や重い病気を抱える人々のために、医療チームを組み、旅行のサポートを行っている特別な旅行会社を設立しました。今回の放送では、脊髄損傷を負ったはじめさんが新潟のペンションを訪れ、特別な電動車いすを使って移動する様子や、スタッフがどれだけの準備をしているのかも紹介されました。

さらに、伊藤先生が抱える難題として、血液の癌で余命宣告を受けた順一さんが登場。順一さんの娘からの依頼で、鹿児島に墓参りに行きたいという願いをかなえるために、伊藤先生がサポートします。移動に時間がかかる中、順一さんは無理せず移動し、翌日、遺族と共にお墓参りを行います。順一さんと娘が砂浜で感謝の気持ちを伝えるシーンは、視聴者の心を打つ感動的な瞬間でした。

伊藤先生は「トラベルドクター」の設立にあたり、大きな冒険をし、家業を継がず自分の道を歩む決断をしました。その姿勢と、医療と旅行を組み合わせて、多くの患者の願いを叶えようとする情熱に感動が集まりました。今回の放送では、命の尊さと家族の絆が深く描かれ、視聴者に強い印象を与える内容となりました。