南極観測船「しらせ」に密着!35000kmの壮大な旅とミッション
2023年12月30日、テレビ東京で放送された特別番組「日本⇔南極35000km!南極観測船“しらせ”に乗せてもらいました!」では、海上自衛隊の砕氷艦「しらせ」が日本から南極の昭和基地に向かう151日間にわたる壮大な任務を密着取材しました。番組では、しらせが35,000kmに及ぶ航海と過酷な環境の中で行った任務の様子が紹介されました。
出発からの航海
2023年11月10日、南極観測船「しらせ」は横須賀港を出港し、南極観測隊を乗せた航海がスタートしました。乗組員180人、艦長の齋藤一城さんをはじめとする海上自衛隊の精鋭たちが乗り込んでいます。出発前の艦内では家族との別れのシーンもあり、隊員たちは期待と不安を胸に出航しました。
最初の目的地はオーストラリアのフリマントルで、ここでは物資の補給や観測隊の隊員たち(75名)の乗船が行われました。続いて南極へ向けて出発、途中で赤道祭を楽しむ場面もありました。
暴風圏、氷海への突入
出港から約26日目、しらせは暴風圏に突入。甲板が大きく揺れ、強風と波の中で航行が続きました。さらに、氷の海域に進入し、流氷域へと足を踏み入れます。しらせは氷を砕きながら前進し、その過程でアデリーペンギンの群れが目撃される貴重なシーンが収められました。
その後、航行は非常に過酷になり、しらせは何度も氷に阻まれながらも進行。氷を砕くために船内では常にフル稼働の状態が続き、乗組員たちは氷海での闘いに挑み続けました。
昭和基地到着と任務開始
出発から41日目、しらせはついに昭和基地に接近。昭和基地は南極における日本の観測拠点で、ここからは物資輸送や越冬隊への支援が行われます。しらせは厚い氷の中を航行し、基地まで18キロの距離をヘリで輸送する作業を行いました。この過程では氷上での厳しい作業が続きました。
昭和基地に到着後、しらせは観測隊への物資輸送を開始。隊員たちはペンギンや氷の柱、苔などの調査を行い、南極の貴重なデータを収集しました。また、基地の周辺では新年を迎える隊員たちの姿も映し出されました。
帰路の始まりとオーロラの観測
任務を終え、しらせは帰路に向かうことに。帰り道では氷山を避けながら進行し、途中でトッテン氷河沖に立ち寄り、氷の溶け具合や環境調査が行われました。また、帰路ではオーロラが発生し、乗組員たちはその美しい光景に感動。しらせは南極の厳しい環境を乗り越え、無事に帰路に向かう準備が整いました。
まとめ
南極観測船「しらせ」の151日間の任務は、過酷な環境の中で行われる重要な作業でした。船内ではさまざまな作業が進行し、隊員たちは氷海や暴風圏の中で任務を遂行しました。昭和基地への到着から物資輸送、観測活動の支援、さらには帰路の途中でのオーロラ観測と、すべてがドキュメンタリーとして記録され、南極という極限の環境での努力と成果が強調されました。