2024年12月25日、NHK総合で放送された「ミセスグリーンアップル 18祭」は、まさに感動の一夜となりました。音楽の力で繋がる1000人の18歳たちと、彼らの本音を受け止めたミセスグリーンアップルが共演する特別なイベントが、全国の視聴者に強烈な印象を与えました。
「ダーリン」制作の舞台裏
18祭では、ミセスグリーンアップルが18歳世代(17~20歳)の思いを受けて新曲「ダーリン」を制作するという挑戦を行いました。最初の段階では、1000人の共演者が応募動画で選ばれ、彼らの本音が曲に込められることになりました。そのテーマは「本音」。若者たちが抱える悩みや夢、時にはカミングアウトの瞬間が全国から届き、彼らの声を反映させる形で曲が作られていったのです。
応募動画のエピソード
応募動画の中には、特に印象的なエピソードがたくさんありました。例えば、浦田桃花さんはミュージシャンになりたいという夢をなかなか周りに言えずにいましたが、一緒に応募した鈴木日楽さんと共に自作曲を披露。そこから彼女の音楽への情熱が芽生えていきました。また、福井県の竹村凌一さんは中学2年生で同性愛者であることをカミングアウトし、自己肯定感を大切にしながら生きる決意を語りました。こうした本音が、「ダーリン」の歌詞に深みを与え、さらに感動的な作品へと昇華されました。
本音を胸に、全国から集まった1000人
選ばれた1000人の18歳たちは、全国各地で行われたコーラス練習会で歌の練習を重ね、絆を深めていきました。宮城、東京、愛知、大阪、福岡で開催された練習会では、田中雪子さんの指導のもと、A・B・Cの3つのパートに分かれてコーラスを練習。高音に挑戦し、息をのむような展開に苦しみながらも、仲間と支え合って前進する姿が印象的でした。練習後には、参加者同士が集まり、自分の悩みや夢を語り合う交流会も開かれました。この過程を通して、彼らはただの「参加者」から「仲間」へと変わり、心を一つにして本番に臨んだのです。
1000人との共演、そして「ダーリン」披露
18祭の本番当日、ミセスグリーンアップルのメンバーはステージで大歓声を浴び、1000人の18歳たちと共演するための準備を進めました。大森元貴さんは、曲「ダーリン」に込めた思いを語り、彼らの本音がどれほど力強く、かけがえのないものであるかを感じ取ったことを伝えました。そして、いよいよステージでは、「ダーリン」が披露され、1000人の18歳たちと一緒に歌うその瞬間は、まさに圧巻。彼らの歌声が一つになったその瞬間、会場にいる全ての人々の心が震えるほどの感動が広がりました。
18歳の本音が生んだ奇跡
この「18祭」を通して、ミセスグリーンアップルはただの音楽イベントに留まらず、18歳たちの本音を表現し、彼らが抱える悩みや希望を歌にして届けることができました。シングルマザーとして子育てをしながら夢を追う大島未優羽さんや、カヌー選手として世界を目指して挑戦し続ける吉川颯姫さん、耳が不自由ながらも仲間と力を合わせてステージに立つ齋藤美緒さんなど、1000人の18歳たちの熱い思いが一つの歌に込められ、彼らの人生に新たな力を与えたことは間違いありません。
まとめ
「ミセスグリーンアップル 18祭」は、ただの音楽イベントではなく、18歳たちの本音を受け止め、共に作り上げた奇跡の瞬間でした。音楽がもたらす感動や絆、そして夢に向かって突き進む若者たちの力強さに、多くの人々が心を打たれたことでしょう。18歳という特別な時期を共に過ごした1000人とミセスグリーンアップルの絆が生んだ「ダーリン」という曲は、これからも多くの人々に勇気を与え続けることでしょう。