アーカイブ

府中町の伝統の味「白そば」が復活！江戸時代から続く特産品の魅力

府中町の特産品「白そば」、その歴史は江戸時代に遡ります。町の名物として知られていたこの白そばは、実は一度途絶えていたものの、平成に入ってから地元の方々の努力で見事に復活しました。現在、その白そばを作る製麺所は府中町内で一軒だけ。「濵田製麺」がその伝統を受け継ぎ、地域の味として今も大切に守られています。

このサイトは広告を利用しています。

江戸時代から続く「白そば」の歴史

「府中の白そば」という名前は、1857年に発行された「芸備名取合」という書物にも登場し、江戸時代から続く有名な食べ物であったことが記されています。この白そばが他のそばと異なるのは、その独特な白さです。その秘密は、石臼でそばを挽く際に、臼の間に一文銭を入れ、実とそば殻を完全に分けることで、白いそば粉を作り出していたことにあります。この方法が、そばの色を白く保つことを可能にしたのです。

途絶えた白そばを復活させた濵田製麺

「府中の白そば」は長い間途絶えていましたが、平成3年（1991年）に地元の方々の手で復活し、再び特産品として製造されるようになりました。復活の立役者となったのは、「木田製麺」。その後、製麺所を受け継いだ濵田製麺が、白そばの製法を守り続けており、現在もその味を伝えています。濵田製麺の代表、濵田さんは、地元の特産品を守る責任感を強く持っており、白そばの味を変えずに大切に作り続けています。

こだわりの製法と特徴

白そばの最大の特徴は、何と言ってもその「白さ」。殻を完全に取り除いて実だけを挽いたそば粉を使用するため、白い麺が特徴的です。これにより、他のそばに比べて雑味が少なく、まろやかな味わいが楽しめます。また、食感も程よいコシと喉越しの良さがあり、スルスルと食べられるのが魅力です。

その製法は、江戸時代から受け継がれてきた伝統的な方法を基にしており、今も温度や湿度を考慮して細かく調整しながら作られています。これによって、安定した品質と美味しさが保たれているのです。

白そばの味わい

白そばは、見た目が白く、食感はもちっとしていてクセになるおいしさ。地元の人々に愛され続け、府中町内の飲食店ではこの白そばを楽しむことができます。たとえば、「りょうま」というお店では、700円で提供されており、白そばを茹でた後に流水で洗い、ぬめりを取るという手間をかけています。つゆは少し甘めで、白そばと絶妙にマッチします。

安芸府中の白そば、どこで売ってる？

濵田製麺の白そばは、店名りょうま、でお食事が可能の他、２Fに製麺所があり、自家製麺（直売やってます）とのこと。ふるさと納税でも購入可能です。
〒735-0013 広島県安芸郡府中町浜田２丁目５−３４

まとめ

府中町の「白そば」は、ただの食べ物ではありません。それは、長い歴史と文化を持ち、地元の人々にとって大切な特産品です。江戸時代から続く伝統を守りながらも、新たな方法でその魅力を発信していく濵田製麺の取り組みは、今後ますます注目されることでしょう。府中町に訪れた際には、この伝統的な白そばをぜひ一度味わってみてください。その美味しさとともに、歴史ある町の味を感じることができるはずです。