朝ドラ「おむすび」の神戸ロケ地めぐり ~水道筋商店街界隈
2024年下期のNHK朝ドラ「おむすび」では、平成元年生まれのヒロイン・結(橋本環奈)が、栄養士として成長し、人々の心と未来を結ぶ姿が描かれています。物語では、結が6歳の時に阪神大震災を経験する設定となっており、神戸で撮影されたシーンが数多く登場します。今回は、その中でも特に注目したい神戸のロケ地、水道筋商店街界隈をご紹介します。
水道筋商店街の魅力
「おむすび」の中で登場する商店街は、神戸市灘区の水道筋1丁目商店街です。阪急電車の王子公園駅から徒歩10分ほどの距離にあり、昭和初期の建物が立ち並ぶこの商店街は、震災前の風景を再現するには最適な場所として選ばれました。特に、「水道筋1丁目商店街」は、震災をくぐり抜けた建物や、昭和の香りが残る雰囲気が魅力的です。
商店街には、地元の人々の生活の匂いが色濃く漂っており、ドラマ内でも買い物客が歩くシーンに頻繁に登場します。実際の商店街は、東西に広がる7つの商店街と3つの市場から成り立っており、約500店舗の店が軒を連ねています。ドラマ内で登場する商店街は、全体の中でも一番東側に位置します。
阪急電車の踏切と掬星台の風景
「おむすび」の中で印象的なシーンの一つは、阪急電車の踏切の場面です。この踏切は、水道筋商店街から中央筋商店街を北に上がった場所に位置しており、電車が通過するシーンが撮影されました。また、神戸を代表する風景として、掬星台からの眺望もドラマに登場します。掬星台は、夜景スポットとしても有名で、高台から神戸の美しい街並みを一望できる場所です。ドラマの背景として、この風景がしっかりと活用されています。
灘中央筋商店街とそのアーケード
また、ドラマでは灘中央筋商店街も重要なロケ地となっています。阪急電車の王子公園駅から徒歩8分の距離にあり、震災後に新設されたアーケードが特徴的です。アーケードは撮影直前に塗り直されており、ドラマ内では新設された商店街として登場します。この商店街では、歩が神戸に帰ってきたシーンなどが撮影されました。山側には阪急電車の踏切が見え、奥には山々が広がる美しい景色がドラマの中でも重要な役割を果たしています。
米田家の理容店とそのロケ地
ドラマに登場する米田家が営む理容店は、実際には「神戸さくら通り商店街」という架空の商店街内にある設定ですが、そのロケは実際に水道筋1丁目商店街で行われました。震災前の風景を忠実に再現するために、この商店街が選ばれたのです。
また、米田家の自宅や店舗はスタジオで撮影されているため、実際に水道筋商店街や灘中央筋商店街で見つけることはできませんが、それでもこの地域の風景がドラマに大きな影響を与えていることは間違いありません。
まとめ
「おむすび」の神戸ロケ地めぐりでは、水道筋商店街や灘中央筋商店街といったリアルな神戸の街並みが舞台となり、ドラマに深みを与えています。実際に訪れることで、ドラマの世界に浸りながら、神戸の魅力を再発見することができるでしょう。阪神大震災を背景にした物語に登場するロケ地を巡りながら、ドラマの感動をさらに深めてみてください。