月曜から夜ふかしで紹介された「日本一の大型農業の村」—更別村の魅力とは？
2024年11月25日（月）の放送『月曜から夜ふかし』では、北海道にある「更別村」が紹介されました。ここは、まさに日本一の大型農業を誇る農村地域で、農業の未来を切り開く先進的な取り組みが行われている場所です。今回は、その魅力と注目すべきポイントをご紹介します。
農業と地域づくりのモデルケース
更別村は、北海道十勝平野の南部に位置し、面積も広大で自然に囲まれた地域。人口は約3100人と小規模ですが、その農業の規模は日本一と言っても過言ではありません。村の基幹産業は農業で、特にじゃがいも、小麦、ビート、豆類の主要4作物の生産が盛んです。その中でも特筆すべきは、いんげんの生産量で、日本一を誇ります。
更別村の農家一戸あたりの耕地面積は、なんと平均54ヘクタール（東京ドーム10個分）。その中には、160ヘクタールを超える広大な農地を持つ農家も存在します。これにより、食糧自給率が驚異的な6800%という結果を生んでおり、これは22万人都市の一年分の食料を賄える量だそうです。まさに、「日本一の大型農業」と呼ばれるにふさわしい地域です。
地球温暖化への対応と持続可能な社会の実現
更別村は、単に農業で成功しているだけではありません。環境問題にも積極的に取り組んでおり、2021年には「更別村ゼロカーボン宣言」を行いました。この宣言に基づき、CO₂削減や再生可能エネルギーの活用、気候変動への対応など、持続可能な社会を実現するための努力を続けています。これらの取り組みは、地球温暖化が進む中で非常に重要な意味を持っており、地域としての未来を見据えた活動が行われています。
高度な医療体制と「スーパービレッジ構想」
更別村は、地域医療の充実にも力を入れています。北海道家庭医療学センターとの連携により、24時間の訪問診療や看護、歯科診療所の開設など、村民が安心して暮らせる医療体制が整っています。特に「人生百年時代」に向けた高齢者の健康管理を重視しており、これからも健康で暮らしやすい村を目指しています。
また、さらなる進化を遂げるために、更別村では「スーパービレッジ構想」を進めています。デジタル技術を活用した村づくりに力を入れ、AIやIoT（モノのインターネット）を使った先端技術を導入し、農業や医療、エネルギーなどの分野で利便性を向上させることを目指しています。この構想により、20年後、30年後も持続可能で豊かな村を実現するための礎が築かれています。
未来に向けた村づくり
更別村が目指すのは、単なる農業の発展だけでなく、住みやすい、働きやすい、訪れたい村としての地域づくりです。「住みたい、住み続けたい村」「働ける村、活力ある村」「訪れたい村、つながりたい村」という三つの原則を掲げ、持続可能な未来を見据えた取り組みが進められています。人口減少や少子高齢化が進む中で、これからの地域づくりにおける新しいモデルとなる可能性を秘めた地域です。
まとめ
更別村は、その農業の規模や質の高さだけでなく、環境への配慮や先進的な医療体制、さらにはデジタル技術を駆使した村づくりなど、多岐にわたる取り組みを行っている農業の先進地です。これからの日本の農業と地域づくりのモデルケースとして、さらに注目を集めることでしょう。『月曜から夜ふかし』で紹介された更別村の魅力を感じ、今後の発展に期待を寄せたいですね。