鹿島の立体音響スピーカー「オプソーディス1」、クラウドファンディングで4億円超の支援を達成!
鹿島が開発した革新的な立体音響スピーカー「オプソーディス1」が、クラウドファンディング(CF)で驚異的な成功を収め、その注目度がますます高まっています。このスピーカーは、音楽ファンやオーディオ愛好家を中心に多くの人々の関心を集め、現在までに支援金額が4億1,000万円を超えるという驚異的な数字を達成しています。CFの期間は12月末まで延長されており、引き続きその注目度は上がる一方です。
驚異的なクラウドファンディング成功
オプソーディス1がクラウドファンディングを通じて高い評価を得た背景には、その革新的な技術が大きな要因となっています。6月20日にCFが開始された際、わずか数分で目標支援金額の100万円を達成。初日には、支援金額が4,000万円を超え、クラウドファンディングの関心は爆発的に広がりました。このスピーカーは、NHKの番組『ドキュメント72時間』のテーマソング「川べりの家」で知られる松崎ナオをはじめ、さまざまな音楽ファンからの支持を集めています。
「オプソーディス」技術で立体音響を実現
オプソーディス1の最大の特徴は、鹿島と英サウサンプトン大学が共同開発した「オプソーディス」立体音響技術を搭載している点です。一般的に、立体音響を実現するためには複数のスピーカーを使用する必要がありますが、オプソーディス1は前方に設置されたたった1つのスピーカーだけで、左右、上下、前後、遠近の音を立体的に表現できるのです。この技術により、音楽ホールや映画館にいるかのような臨場感を家庭でも楽しめるという革新的な体験が可能となります。
クラウドファンディングの成功要因と受注生産
オプソーディス1は、当初、ECサイトでの販売を計画していたものの、クラウドファンディングに切り替えたことで、多くの支援を集めることに成功しました。CFでは、スピーカーを購入希望者が先に支援金を支払い、その後完成品を受け取るという受注生産の形態が取られています。これにより、製造に必要な資金を早期に調達し、より多くの人々にその魅力を届けることができました。開発に携わった村松繁紀氏は、「ゼネコンの仕事と共通点があり、社内の理解を得やすかった」と語り、その成功に自信を深めています。
反響と多様なユーザー層
オプソーディス1は、試聴会での反響も非常に良好で、一般的なスピーカーでは味わえない立体音響体験に多くの参加者が驚きを隠せませんでした。特に、普段はスマートフォンやテレビのスピーカーを使用しているライト層から、70年以上オーディオ愛好家として試聴会に参加している人々、さらには映画監督や作曲家といったクリエイター層まで、幅広い層から高評価を得ています。
コンパクトなサイズと高音質
オプソーディス1は、コンパクトながら高音質な音を提供することでも注目されています。サイズは382×80×130mm、重さは2.5kgと、非常に設置しやすいデザインです。そのため、家庭での使用はもちろん、商業施設やホテルの客室、病院など、さまざまな環境音再生の場面でも活用が期待されています。
海外からも注目
さらに、オプソーディス1はアメリカやヨーロッパでも注目を集めており、すでにアメリカの名門大学から試作機の設置希望が寄せられています。音響機器市場が大きいこれらの地域での需要拡大も期待されており、今後は世界中でこの革新的な音響技術が活用されることが予想されます。
今後の展開に期待
オプソーディス1は、音響業界に革新をもたらす可能性を秘めた製品です。現在のクラウドファンディング成功を基に、今後さらに多くの場面でその技術が活用され、音楽や映画の世界に新たな体験を提供していくことでしょう。この技術がどのように広がり、音響業界を変革していくのか、その展開から目が離せません。