地味だけどスゴ技&危険手当!職人技に挑戦する「所さんのそこんトコロ」
2025年1月17日放送のテレビ東京『所さんのそこんトコロ』では、職人技と危険仕事をテーマにした内容が特集されました。地味だけど凄い技を持つ職人たちや、命懸けで行う仕事の魅力とその報酬について深掘りされました。今回はその注目の内容をお届けします。
地味だけど凄い!手縫い一筋35年の畳職人
まず登場したのは、創業105年を誇る「柳井畳店」の畳職人、柳井博さん。手縫いに35年打ち込んできた彼は、護国寺なども手掛ける技術を誇ります。畳作りの工程の中でも特に重要なのが「カット」の作業です。畳を作る過程では、畳床を叩き、ゴザを貼り、縁を巻きつけるなど多くの工程がありますが、最も難しいのは「ゴザをはみ出した部分をまっすぐにカットする作業」だといいます。この作業は習得に5年かかると言われ、まっすぐに切るのが非常に難しいのです。実際におばたのお兄さんも挑戦し、うまく切ることができず、その難しさを実感しました。地味だけれど、畳職人の技の中で最も重要な一歩なのです。
創業75年の左官職人、漆喰のフラット仕上げに挑戦!
次に登場したのは、「原田左官工業所」の横山栄一さん、創業75年の歴史を持つ左官職人です。彼の仕事は、塗装や柄つけなどが含まれますが、特に難しいのは「フラット仕上げ」と呼ばれる技です。おばたのお兄さんが実際に挑戦するも、漆喰をうまく塗ることができず、その難しさを痛感しました。このフラット仕上げは習得するのに3~4年かかると言われ、左官職人の熟練度が求められる作業です。漆喰を塗った後に柄をつけることも、職人技が光る部分です。地味だけど凄い技の一例として、職人のこだわりが随所に感じられます。
命懸けの仕事、空師の高所作業に挑戦!
そして、最後に取り上げられたのは、命懸けの仕事「空師」。これは、成長しすぎた木の枝や幹を切る作業で、今回の挑戦は高さ20メートルの木に登り、その枝を切るというもの。高所作業車に乗り込んだ酒井貴士さんは、20メートルの高さでの作業に挑戦し、その後、命綱を使って木に登るという難易度の高い仕事を体験しました。木を1本切るための報酬は約20万円前後、命綱を付けて木に登る作業は非常に危険を伴うため、その給料にも納得です。酒井さんは約40分かけて20メートルの高さに到達し、空師の仕事のリアルな部分を体感しました。
職人技と危険仕事に対するリスペクト
今回の放送では、普段はなかなか目にすることのない職人技や危険な仕事が紹介され、視聴者にその技術の奥深さと、命を懸けて行う仕事の大変さが伝わりました。地味だけれど凄い技を持つ職人たちは、長年の経験と努力で技術を磨き、日々の作業に命をかけているのです。そのすべてが日本の伝統や文化、そして安全な暮らしを支えていることを再認識させてくれました。
地味な仕事でもその裏には素晴らしい技術や、命を守るための努力が詰まっています。これらの職人たちが日々の生活を支えていることに感謝し、今後はもっと彼らの仕事にリスペクトの気持ちを持って接したいものです。