【探検ファクトリー】国立印刷局で新しいお札の制作過程を大公開!進化した最高峰印刷技術とは?
2024年12月29日(日)9:31〜9:57、NHK総合1・東京で放送される「探検ファクトリー」では、東京・北区にある国立印刷局の最先端技術が明らかになります。この回では、新しいお札の制作過程を徹底解説!お札のデザインや偽造防止技術、そして「工芸官」と呼ばれる匠の技を特集し、普段は見ることのできない印刷工場の内部に迫ります。
新しいお札とその偽造防止技術
今回、特に注目したいのが新たに発行されるお札のデザインとその偽造防止技術。お札は定期的に肖像が変わり、これは偽造防止を目的としていますが、今回の新しいお札はその技術がさらに進化。視覚的な面だけでなく、ユニバーサルデザインが採用されており、すべての人に優しい作りになっています。これにより、目の不自由な方や高齢者など、誰もが使いやすいお札が実現しています。
お札の紙質と製造工程
お札の紙は非常に特殊で、アバカ(ムギ科の植物)とみつまた(三椏)をブレンドして作られています。これらの原料を使うことで、紙自体の強度や柔軟性、さらには偽造防止にもつながっています。
紙の製造工程はとても繊細です。まず、原料を細かく刻み、水の中で解きほぐしてから異物を取り除き、さらに細かくすりつぶして紙料を作ります。この時点でお札の「すかし」が入れられることも特徴的です。すかしは、お札の偽造を防ぐための重要な仕掛けで、非常に高い技術が求められる作業です。
印刷技術:オフセットと凹版印刷の融合
お札の印刷には、オフセット印刷と凹版印刷という二つの印刷方法が使われています。オフセット印刷で色鮮やかなデザインを印刷した後、凹版印刷で細かい凹凸を加え、手触りでそのデザインを感じられるように仕上げます。
さらに、印刷が終わった後にはホログラムの貼付工程も行われます。ホログラムは、特に偽造防止のための重要な役割を果たし、お札に独自の光沢感と安全性を与えます。最後に、記番号や印章が印刷され、お札が完成します。
精密なカットと検査の工程
印刷が終わった紙は、お札の大きさに正確にカットされます。お札の紙は温度によって伸縮するため、印刷後にはその状態を見ながら微調整をし、カットを行います。切り取られたお札は、その後、機械による検査を経て、帯掛けが行われ、最後には日本銀行に納入されます。
工芸官の匠の技:お札デザインの秘密
「探検ファクトリー」では、お札デザインの大元を担う、国立印刷局の工芸官に焦点を当てています。工芸官は、お札の作り方を熟知したプロフェッショナルで、デザインを実際の印刷に落とし込む重要な役割を担っています。その仕事の一部は公開されませんが、コンテ画を描き、そこから彫刻を行って原版を作成する過程が紹介されます。
今回、番組には中川家の剛さんが工芸官の仕事に挑戦するシーンも登場。実際に彫刻を体験し、お札がどれほど精密で細かい作業が求められるものなのか、その一端を垣間見ることができます。
お札づくりを支える最先端技術
国立印刷局では、お札のデザインを決定するのは財務省や日本銀行、そして国立印刷局の協議によって行われます。その後、工芸官がデザインを基にお札に必要な技術を盛り込んでいきます。ここでは最新の偽造防止技術を駆使し、品質管理にも厳格な基準が設けられています。これにより、非常に高い精度でお札が作り上げられ、世界でも誇るべき日本のお札が完成します。
まとめ:日本の誇る印刷技術と未来
「探検ファクトリー」では、国立印刷局の高い技術と、それを支える職人たちの精緻な作業が明らかになります。新しいお札は、ただの紙幣ではなく、高度な技術と人々の生活を守るための工夫が凝縮された重要な存在です。偽造防止やユニバーサルデザインに関しては、特にこれからの時代における大きな革新と言えるでしょう。
新しいお札がどのように作られているのか、これまで知られざる技術の数々が「探検ファクトリー」で紹介されるので、ぜひ放送をお見逃しなく!