卓球のシングルス日本一を決める全日本選手権が、2025年1月26日に東京体育館で開催されました。この大会では、女子シングルスの準決勝が行われ、昨年の決勝と同じ顔合わせとなる早田ひな選手と張本美和選手が決勝進出を果たしました。
準決勝の結果
早田ひな選手(日本生命)は、世界ランキング7位の大藤沙月選手(ミキハウス)と対戦しました。早田選手は持ち味の力強いフォアハンドと巧みなショットで2ゲームを先取し、第3ゲームはデュースにもつれましたが、勝負どころで強烈なバックハンドを決めて14対12で奪取。続く第4ゲームも制し、ゲームカウント4対0でストレート勝ちを収めました。
一方、世界6位の張本美和選手(木下グループ)は、世界10位の伊藤美誠選手(スターツ)と対戦。張本選手は序盤からコースを突くバックハンドや強化したフォアハンドでポイントを重ね、伊藤選手を圧倒し、こちらも4対0のストレート勝ちを収めました。
決勝の展望
この結果、午後1時5分から行われる決勝は、早田選手と張本選手の2年連続対決となります。早田選手が勝てば大会3連覇、張本選手が勝てば史上最年少優勝の記録を更新することになります。
早田選手は準決勝を振り返り、「最初から難しい試合になると思っていたが、要所要所で自分がやるべきことをやって点数をとることができた。4対0で勝つことができてうれしい」とコメント。また、張本選手との決勝に向けて「どんな試合になるか分からないが、1球1球、決勝のコートで試合ができることをかみしめて頑張りたい」と意気込みを語りました。
他の選手のコメント
準決勝で敗れた大藤選手は、「戦術や経験の部分で負けていた」と反省しつつ、来年の優勝を目指す意気込みを見せました。また、伊藤選手は「こういう負けで終わるのは悔しい」とし、次回の対策を考える姿勢を示しました。
男子シングルスでは、17歳の松島輝空選手が2連覇を狙った張本智和選手を破り、初の決勝進出を果たしました。松島選手は「まさか勝てるとは思っていなかった」と喜びを表現し、次の決勝に向けての意気込みを語りました。
放送情報
決勝はNHKプラスで生中継され、配信期限は2月2日午後3時までとなっています。卓球ファンにとって見逃せない一戦となるでしょう。