食彩の王国:ホタテの魅力を探る
放送概要
1月31日(金)10:53 – 11:42にABCテレビで放送される『食彩の王国』では、北海道のホタテに焦点を当て、その魅力を深く掘り下げます。番組のナビゲーターである薬師丸ひろ子が、食材の背後にある物語を語り、視聴者を心地よい時間へと誘います。
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今が旬!甘味と旨味のホタテ
寒さが厳しいこの季節、ホタテは旨みがギュッと詰まった旬を迎えます。生で食べるとその甘みを存分に楽しむことができ、焼くことで濃厚な旨みが引き出されます。特に、北海道札幌市にある「割烹 きすを」では、ホタテをしんじょと合わせて揚げた逸品が人気で、ホタテの香りを感じることができます。また、イタリアンレストラン「トラットリア テルツィーナ」では、柑橘ソースとのマリアージュを楽しむポワレが提供され、季節ごとの創作中華を楽しめる「美食宝~メイアーレ~」では、ホタテを豚の背脂に合わせたゆば巻きが評判です。これらの料理に使われているホタテは、すべて同じもので、北海道の料理人たちが注目するそのホタテとは一体何なのでしょうか。
長万部町 “噴火湾”が生んだ宝「湾宝」
注目のホタテが育てられているのは、北海道長万部町(おしゃまんべちょう)です。この地域は、山々から流れ込むミネラル豊富な養分と穏やかな海流、豊富なプランクトンに恵まれた環境で、ホタテが育まれています。特に「湾宝(わんぽう)」と呼ばれるブランドホタテは、繊維がきめ細かく、ねっとりとした食感が特徴で、甘みと風味が特に強いです。
ホタテの養殖を約30年行っている漁師の松井勝利さんは、貝の耳に穴をあけてロープに吊るす耳づり式という方法で育てています。この方法で約2年間、手間暇かけて育てられたホタテは、特別な味わいを持っています。さらに、長万部漁協の女性部が作るホタテの煮汁で炊いた炊き込みご飯や、卵と白子を使った地元ならではの料理も紹介されます。
原因不明の大量死…噴火湾のホタテを未来へ
松井さんは、漁師一家の3代目として生まれ、幼い頃から海に親しんできました。1968年から始まったホタテ養殖は、環境に恵まれた地域の一大産業となりましたが、2005年には外来生物の影響でホタテの成長が阻害され、さらに東日本大震災で漁具を失うなどの困難に直面しました。そんな中、育てていたホタテの9割が突然死してしまうという危機が訪れました。松井さんは、絶滅の危機を乗り越えるために奮闘し、「湾宝」の誕生に至る物語が描かれます。
“北海道フレンチ”×「湾宝」 魅惑の新作料理
札幌市の人気フレンチレストラン「ラ・ブリック」では、シェフが「湾宝」の食感や甘みを引き出す新作フレンチに挑戦します。地元産の旬の食材を使用した美しい一皿が登場し、漁師たちの想いが詰まった「湾宝」がどのように変身するのか、視聴者はその過程を楽しむことができます。
この放送を通じて、ホタテの魅力やその背後にある物語を深く知ることができる貴重な機会です。ぜひご覧ください。