カテゴリー
まとめ

葛飾区発!月面撮影新型ロボットSORA-Qタカラトミー開発秘話

超小型変形型月面ロボット「SORA-Q」の開発秘話: おもちゃ会社が宇宙に挑戦した理由

2024年1月、タカラトミーをはじめとするJAXAソニーグループ同志社大学の共同開発によって、月面に新たな一歩を刻んだのが、超小型変形型月面ロボット「SORA-Q」です。このロボットは、月面に着陸後、球体から変形して走行し、搭載したカメラで周囲の様子を撮影するという革新的な技術を誇ります。「SORA-Q」が月面に着陸した姿を捉えた画像は、世界最小の月面探査ロボットとして注目を浴び、宇宙探査の新たな扉を開きました。

このサイトは広告を利用しています。

では、なぜおもちゃ会社が宇宙探査に挑んだのでしょうか?その背景には、タカラトミーが100年間培ってきた「アソビ」を追求する精神が大きく関係しています。ここでは、SORA-Q開発にまつわるエピソードと、その挑戦に込められた意味を紐解いていきます。


SORA-Qとは?—月面探査の最前線で活躍する小さなロボット

SORA-Qは、JAXAの月着陸実証機SLIM(スリム)に搭載され、月面に放出されると、球体から変形して月面を走行できるロボットに変身します。その姿はまさにおもちゃのように変形し、超小型・超軽量で、月面での高精度な撮影や周囲の状況を観察する役割を担います。ミッションを終えると、その挙動を停止し、月面に残ることになります。

このロボットが実現した変形機構超小型設計は、従来の月面探査ロボットの枠を超えるものです。それを可能にしたのが、おもちゃ開発で培われた技術です。タカラトミーの「変形ロボット」や「駆動玩具」のノウハウが、宇宙探査という壮大な舞台で活かされたのです。

おもちゃ会社が宇宙開発に挑戦した理由

タカラトミーがなぜ宇宙開発に挑戦したのか、その理由を探ると、「アソビ」への深い愛情と、未来を担う子どもたちに対する強い思いが見えてきます。創業から100年、タカラトミーは常に遊びの革新を追い求めてきましたが、その「アソビ」の精神が、まさに宇宙探査という未知の世界に挑む原動力となったのです。

代表取締役会長の富山幹太郎氏は、SORA-Qのプロジェクトが進行する中で次のように語っています。

「おもちゃの技術が宇宙探査に貢献できることを誇りに思います。この成功が、世界中の子どもたちに自然科学への興味を呼び起こし、難しいことや新しいことに挑戦する大切さを伝え、夢と希望を与えるきっかけとなることを願っています。」

タカラトミーが提供する「遊び」の楽しさや興奮が、未来の科学者やエンジニアに夢を与える—それがこのプロジェクトの大きな意義だったのです。

SORA-Q開発の技術的挑戦

SORA-Qの開発には、様々な技術的な挑戦が伴いました。その一つが超小型化変形機構の実現です。タカラトミーの過去の製品には、変形ロボット「トランスフォーマー」や組立式駆動玩具「ZOIDS」など、変形や動きを楽しむおもちゃが多く含まれており、これらの技術がSORA-Qの開発に生かされました。

また、月面での使用を考慮し、高い耐久性軽量設計が求められました。これにより、SORA-Qは月面探査という過酷な環境下でも、安定した走行と撮影が可能となったのです。

SORA-Qの名前に込められた想い

SORA-Qという名前には、宇宙(宙)への**「問い(Question)」「探求(Quest)」、そして球体であることへの意匠が込められています。名前の由来は、宇宙についての好奇心や探求心を持つロボットとして、未来の科学者たちに宇宙の面白さを伝え、彼らの好奇心を刺激することが目的です。名前の「Q」は、ロボットのシルエットからも連想できる形状で、視覚的にも非常に印象的です。

開発に携わったメンバーとその思い

SORA-Qの開発は、JAXAをはじめ、タカラトミーソニーグループ同志社大学の4者が共同で進めました。特にタカラトミーの技術力が、この小型ロボットの変形機構や駆動技術に大きく寄与しています。プロジェクトリーダーは、タカラトミーのエンジニアたちが中心となり、従来のおもちゃの枠を超えて、宇宙探査という新たな領域に挑戦しました。

その結果、SORA-Qは日本初の月面探査ロボットとして、世界的に注目される存在となりました。これにより、月面探査への新たな扉が開かれ、今後の宇宙開発においても重要な役割を果たすことが期待されています。


未来に向けて—宇宙とアソビの融合

SORA-Qの成功は、単なる技術革新にとどまりません。このプロジェクトは、アソビ科学の境界を越え、未来の科学者やエンジニアに夢を与える重要なステップとなりました。タカラトミーの「遊び心」が宇宙開発に貢献したこの挑戦は、今後ますます広がる宇宙探査の可能性を示唆しており、これからの技術革新においても大きなインスピレーションを与え続けることでしょう。

そして、SORA-Qのような小さなロボットが、宇宙という大きな舞台で活躍する未来を見据え、私たちはアソビ発の挑戦を続けていくことでしょう。


もし、さらにSORA-Qの開発秘話やこのプロジェクトに興味がある方は、葛飾区民大学の単位認定講座「超小型変形型月面ロボット SORA-Q開発秘話」に参加し、詳しいお話を聞いてみることをお勧めします。

超小型変形型月面ロボット SORA-Q開発秘話|葛飾区公式サイト

何を隠そう…ソレが!東京vs46道府県!世界に誇るスター企業SP
▼葛飾区発!月面を撮影した新型ロボット
▼熊本発!世界No.1ラーメンチェーン
▼神奈川発!美味しいブロッコリーの秘密
▼愛知発!オリンピックを支えたスゴい技

12月11日 水曜 21:00 -21:54 テレ東