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クローズアップ現代 昭和歌謡 日韓“文化交流” 韓国のテレビで日本語の曲

昭和歌謡が日韓文化交流を新たに結ぶ時代が到来!『クローズアップ現代』で紹介された日韓の音楽交流

2025年1月6日に放送されたNHK総合『クローズアップ現代』では、日韓間で進展しつつある文化交流をテーマにした特集が放送されました。その中で特に注目されたのは、韓国で再び人気を集める「日本の歌謡曲」。これまで長らく日本語の歌がタブー視されていた韓国で、日本の歌がテレビで放送されるようになった背景と、それに伴う日韓文化交流の変化が深く掘り下げられました。

日本語の歌が韓国のテレビで放送される背景

韓国で日本語の歌が放送されることは、歴史的な背景から長い間制約がありました。日本による植民地支配の影響で、韓国では日本語の歌がタブー視され、長年テレビやメディアで日本の音楽が流れることはありませんでした。1965年の国交正常化以降、日本の大衆文化は段階的に解放され、特に1980年代からは海賊版の日本の歌謡曲が流行するなどしていましたが、テレビでの放送は依然として自粛されていました。

しかし、近年韓国のエンターテイメントが世界進出し、日本の文化を受け入れる土壌ができたことが大きな転機となりました。特に注目されたのは、韓国の歌番組で日本語の歌が放送されたこと。これが話題となり、特に近藤真彦さんが出演した回では、代表曲「ギンギラギンにさりげなく」が韓国の歌番組で歌われ、その動画がネット上で約800万回再生されるという反響を呼びました。

歌がつなぐ日韓の絆

韓国では、1998年に日本の大衆文化が解禁されて以来、音楽CDをはじめとして日本の音楽が広く受け入れられるようになりました。しかし、テレビで日本語の歌が放送されることにはハードルがあり、これまでは規制が続いていました。そんな中、2024年に放送された日本の歌が話題となり、番組は12.5%という高視聴率を記録しました。これは、韓国の人々が日本語の歌を再び受け入れ、共感する心の変化を反映している証拠と言えます。

歌手の想いと日韓の文化交流

番組では、韓国で活動する日本の歌手であるキム・ヨンジャさんの経験も紹介されました。キムさんは、1970年代に日本で歌手としてデビューし、その後韓国に戻っても日本の歌を歌うことができませんでしたが、最近韓国のテレビで初めて日本語の歌を披露した際の喜びを語っています。日本語の歌が韓国で再び受け入れられることは、彼女にとっても感慨深いものがあるようです。

日韓の政治と文化交流の今後

日韓関係は、政治的に揺れ動くことが多いですが、音楽という文化的なつながりは人々の心をつなぐ重要な役割を果たしています。国交正常化60年を迎え、日韓の音楽交流が新たな時代を迎える中、今後の関係性がどう展開していくのか、注目されています。特に、韓国のエンタメ業界が世界進出を果たし、グローバルな視点から日韓の文化交流が進む中で、音楽を通じて両国の絆がさらに強まることが期待されます。

まとめ

『クローズアップ現代』では、韓国での日本語の歌放送をきっかけに、日韓の文化交流が新たな局面を迎えていることが強調されました。政治的な課題が多い中で、音楽や歌謡曲は人々の心をつなぐ力を持ち、今後の文化交流において重要な役割を果たし続けるでしょう。日韓両国の文化交流が、今後もより深い理解と共感を生み出すことを願っています。