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トリセツショー尿酸値 3%ダイエット アルパ飲み 1日1杯牛乳生活

尿酸値のトリセツ:高尿酸血症のリスクとそのコントロール術

2025年1月9日放送の『あしたが変わるトリセツショー』では、「尿酸値」の重要性とそのコントロール方法について詳しく解説されました。尿酸値が高いと、ただの痛風にとどまらず、心筋梗塞や脳梗塞のリスクも高まる可能性があるため、早期に管理することが大切です。今回は尿酸値のコントロール術を3つのアプローチでご紹介します。

高尿酸血症のリスク

尿酸値が7.0mg/dLを超えると「高尿酸血症」と診断され、この状態を放置すると、最もよく知られている病気「痛風」を引き起こす可能性があります。痛風は、尿酸が結晶化して関節に沈着し、激しい痛みや腫れを引き起こします。しかし、高尿酸血症は痛風に限らず、尿酸の結晶が血管や腎臓に沈着することで、動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞のリスクを高めることが分かっています。そのため、痛みがないからといって放置せず、尿酸値を管理することが重要です。

高尿酸の意外な原因

尿酸値が高くなる主な原因として、プリン体の摂取が挙げられがちですが、実際には食事から摂取するプリン体は全体の約2割に過ぎません。残りの8割は、体内で自然に生成されるものです。細胞の再生時に不要になったプリン体が尿酸を生成します。重要なのは、尿酸の排せつが滞ることです。排せつの低下を引き起こす主な要因は、「インスリン」や「乳酸」で、これらは内臓脂肪や過度のアルコール摂取により増加します。したがって、生活習慣の改善が尿酸値を下げるためのカギとなります。

トリセツ流 尿酸値コントロール術

番組では、尿酸値を効果的にコントロールするための3つの方法が紹介されました。

1. 「3%ダイエット」で内臓脂肪を減らす

内臓脂肪が尿酸の排せつを邪魔するため、体重管理が重要です。急激なダイエットは逆に尿酸値を上げる可能性があるので、目標は1日300キロカロリーの摂取を減らす「3%ダイエット」。これを2ヶ月間続けることで、内臓脂肪を減らし、尿酸の排せつを促進できます。

また、番組では、食事制限や運動を通じて「3%ダイエット」を実践するための「尿酸値対策100キロカロリーシート」が紹介され、実際の目安や工夫が取り入れられました。

2. お酒好きには「オールワンの法則」と「アルパ飲み」

お酒を飲むことが多い人には、アルコールの摂取量を守ることが尿酸値コントロールに重要です。1日に摂取するアルコール量は20~25gまでが目安で、これを超えなければ尿酸値にはほとんど影響を与えません。また、「オールワンの法則」として、1杯で満足できる飲み方をすることが推奨されました。さらに、1杯目をゆっくり30分かけて飲む「アルパ飲み」を実践することで、酔いが回るのを待たずに、少ない量で気持ちよく飲むことができます。

3. 「1日1杯牛乳生活」で尿酸排せつをサポート

牛乳に含まれる「カゼイン」というアミノ酸が分解されてできる「アラニン」という物質は、尿酸の排せつを助ける作用があります。研究では、1日1杯牛乳を飲む習慣がある人は、痛風の発症リスクが43%低かったという結果も出ていることから、積極的に牛乳を飲むことが推奨されています。また、ヨーグルトにも尿酸値を下げる効果があるため、これを食生活に取り入れるのも良い方法です。

高尿酸血症の人にオススメの受診

尿酸値が7を超える場合、「排せつが低下するタイプ」と「体内で尿酸を作り過ぎるタイプ」の2種類の原因が考えられます。血液や尿の検査で自分のタイプを把握し、適切な治療や生活習慣改善を行うことが重要です。また、高尿酸血症はさまざまな合併症を引き起こす可能性があるため、受診をおすすめします。

まとめ

尿酸値の管理は、高尿酸血症や痛風だけでなく、心筋梗塞や脳梗塞などの重大なリスクを避けるためにも非常に重要です。「プリン体の摂取」を気にするだけでなく、尿酸の排せつを促進する生活習慣を取り入れることがカギです。健康的な生活を目指して、食事や運動、アルコールの摂取量などを見直し、尿酸値を上手にコントロールしましょう。