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日本最古のゆず産地 桂木柚子 埼玉県毛呂山町

日本最古のゆず産地、毛呂山町の魅力とは?

埼玉県毛呂山町は、日本最古のゆずの産地として知られ、その歴史は江戸時代に遡ります。古くからゆず栽培が盛んなこの町は、現在でも高品質なゆずを生産し、全国的に名を馳せています。今回は、毛呂山町が誇るゆずの魅力と観光スポットについてご紹介します。

毛呂山町のゆず栽培の歴史

毛呂山町のゆず栽培の歴史は非常に古く、江戸後期にはすでに「桂木柚子」として東京市場に出荷されていたと言われています。この町のゆずは、滝ノ入、阿諏訪、大谷木地区などの南斜面で育てられ、霜の影響を受けにくいという理想的な環境で栽培されています。そのため、風味豊かで香り高いゆずが生産されてきました。

昭和初期には、滝ノ入地区の串田市太郎氏がゆず栽培に転換し、ゆずが日本人の食生活において重要な役割を果たす時代が来ると予測し、産業化を進めました。これがきっかけとなり、毛呂山町は全国有数のゆず産地として発展し、「桂木ゆず」というブランドを確立しました。

ゆずの観光と地域活動

毛呂山町では、ゆずを楽しむ観光活動も充実しています。特に、JAいるま野農産物直売所や滝ノ入地区の特産の里直売所では、地元農家が心を込めて育てたゆずやその加工品を購入することができます。これらの直売所は、県立黒山自然公園に隣接しており、ハイキングのついでに立ち寄る人々が多いです。

また、11月下旬からはゆずが最盛期を迎え、ゆず狩りツアーやボランティア活動が行われ、多くの人々がゆずを楽しみながら収穫体験をしています。さらに、12月には「桂木ゆずまつり」が開催され、町や地域でゆずやゆず加工品の販売が行われ、地元の特産物をPRする重要なイベントとなっています。

毛呂山町の特産農業と農産物加工

毛呂山町では、地域特性を生かした農業の育成に力を入れています。農地有効利用の促進や農業構造改善事業が進められ、滝ノ入地区にはオートキャンプ場や農産物加工センターも開設されました。これにより、地域の農業の振興とともに観光地としての魅力も増し、地域活性化に貢献しています。

また、毛呂山町では、ふるさと納税や郵便局の「ふるさと小包」などを活用し、町内の特産品を広くPR。これにより、品質の高いゆずが市場を通さずに直接消費者に届く仕組みを作り、安定した収益を上げています。

まとめ

毛呂山町は、江戸時代から続く「桂木ゆず」の産地であり、今もその伝統を守りながら高品質なゆずを生産しています。観光地としても魅力が豊富で、ゆず狩りやゆずを使った加工品の販売など、地元の特産物を楽しむことができます。ゆずの栽培において先見の明を持ち、地域の発展に寄与した毛呂山町の歴史とその豊かな自然に囲まれた風景は、訪れる人々にとっても大きな魅力となっています。

ぜひ、毛呂山町を訪れ、伝統的なゆずの栽培とその美味しさを体験してみてください。