#いいお湯見つけました:個性が光る家族経営の銭湯「小松湯」~神奈川県川崎市~
神奈川県川崎市の住宅街にひっそりと佇む「小松湯」。創業75年の老舗銭湯ですが、外観を一目見て驚くべきは、そのユニークな雰囲気。昭和レトロな浴室、そして個性的なスタッフたちが迎えてくれるこの銭湯には、訪れるたびに新たな発見があります。
伝統を守りながらも新しい風を吹き込む
「小松湯」を運営しているのは、小松良雄さんとその家族。2代目としてお湯の管理を行っている良雄さんは、まきで火加減を調節し、毎回丁寧にお湯を作り上げています。そのお湯は、まさに肌に優しく、長時間浸かっていても心地よい温かさが続きます。
そして、良雄さんの妻・節子さんは、常にお客さんに気さくに声をかけ、温かい雰囲気で迎えてくれます。しかし、この銭湯が一番特徴的なのは、3代目の亮介さんです。
亮介さんのユニークな取り組み
亮介さんは、もともと銭湯の仕事を継ぐつもりはありませんでした。子どものころから親の働く姿を見て、休みが少なく、長時間の勤務が続くことを知っていたからです。しかし、25歳のころのけがをきっかけに手伝いを始め、徐々に銭湯の面白さに魅了されていきました。
亮介さんは、独学で「ロープアート」を学び、銭湯の壁に取り入れました。緑のロープで作られたアートは、まるで自然の一部のように浴室に溶け込み、お客さんに癒しを提供しています。また、他にも「変わった形のやかん」など、町工場にオーダーメイドして作ったアイテムを設置し、視覚的にも楽しさを提供しています。
さらに、待合室では、お客さんが自由にドリンクを作ることができるようになっており、まんがも自由に持ち込むことができるなど、ユニークなサービスが盛りだくさんです。
お湯のこだわりと心地よい空間
「小松湯」の浴室には、6種類の浴槽があり、38度のぬるめから44度の熱めまで、さまざまな温度でお湯を楽しむことができます。特に、まきでたいたお湯は、やわらかな肌あたりで体の芯から温まることができ、リラックスした時間を過ごすことができます。
亮介さんが語るように、銭湯は「自由に、好きなように運営できる場所」。お客さんにとっても、他の銭湯にはない個性豊かな体験ができる場所となっています。
未来へと広がる銭湯の可能性
「小松湯」では、銭湯そのものがもっと広まり、多くの人々に愛される場所であってほしいと願っています。亮介さんは、「毎日通いたくなるような銭湯を作りたい」と話しており、そのユニークで温かい雰囲気に魅了されたお客さんたちも、この銭湯にリピーターとして訪れるようになっています。
基本情報
- 銭湯名: 小松湯
- 住所: 神奈川県川崎市川崎区大島5-8-7
- 営業時間: 午後1時~翌日午前2時
- 定休日: 毎月8日・18日・28日(定休日が日曜日・金曜日・祝日の場合は次の日が休業)
まとめ
川崎市の「小松湯」は、創業75年という伝統ある銭湯でありながら、家族経営ならではの温かい雰囲気と、3代目の亮介さんによるユニークな取り組みが光る場所です。昭和レトロな浴室と、個性的なサービスが魅力のこの銭湯で、ぜひ心も体も癒されてください。