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  • 和歌山南陵高校バスケ部 テレビ世界仰天ニュース スポーツ強豪校/経営難~奇跡

    テレビ番組世界仰天ニュースで放送。スポーツ強豪校の凋落と復活劇

    奇跡のバスケ部!和歌山南陵高校の大逆転ストーリー

    和歌山南陵高校のバスケ部が見せた奇跡の物語は、まさにドラマそのものです。かつてスポーツ強豪校として名を馳せたこの学校は、今や経営難と設備の老朽化が進み、部活も厳しい状況に追い込まれていました。しかし、そんな逆境の中で、バスケ部の選手たちは全国大会出場という夢を諦めませんでした。その奇跡的な逆転劇に迫ります。

    経営不振と倒産の危機

    和歌山南陵高校は、2016年に経営不振で閉校した前身の学校を再建する形で設立されました。その後、スポーツに力を入れることで注目を集め、特にバスケ部は創部2年目で全国大会出場を果たし、和歌山では強豪校となりました。しかし、少子化と経営不振の影響を受け、学校は次第に経営難に陥ります。

    校舎の天井はシミだらけ、パイプが剥き出し、破れたカーテン、ボロボロのタイル。学校内の設備はほとんど使い物にならず、水漏れやガスの供給停止なども発生しました。それでも、バスケ部の選手たちは前向きに練習を続け、全国大会を目指していました。

    入学してから始まった試練

    2022年4月、愛知から和歌山南陵高校に進学した酒井珀くんは、バスケットボールの才能を持った新入生でした。入学から数ヶ月後、学校では大きな問題が勃発します。教職員のストライキが起き、学校運営の不透明さが露呈。給料の未払い、税金の未納、さらには修学旅行の差額の返金問題が明るみに出ました。学校内では生徒たちの不安が広がり、1年生の14人のうち、次々と転校生が出て行きました。

    それでも夢を捨てなかったバスケ部

    バスケ部の選手たちは、厳しい状況にもかかわらず、全国大会出場の夢を捨てませんでした。食事が削られ、校舎は水漏れや設備不良に悩まされながらも、バスケ部の6人は一丸となって練習を続けました。学年が進むにつれて部員が減り、最終的にはわずか6人という状況に。しかし、彼らは逆境を力に変え、ついに和歌山県予選を制し、インターハイ全国大会への出場を果たします。

    全国大会での壮絶な戦い

    インターハイ全国大会で、南陵高校は宮崎の強豪・延岡学園高校と対戦します。相手は交代要員が7人もいる一方、南陵高校はベンチに1人しかいないという厳しい状況。それでも、6人の選手は必死に戦い、接戦の末に見事勝利を収めました。しかし、2回戦で敗退し、全国大会の舞台を後にしました。

    さらに続く試練と、最後の挑戦

    その後も、バスケ部はウインターカップ県予選を迎えますが、試合直前にイディくんが帰国を決断。試合に向けて皆で話し合い、イディくんは最後の県予選に出場することに。その後、全国大会出場を目指して最後の戦いが続きますが、県予選決勝で58点差をつけて見事優勝を果たしました。

    そして迎えたウインターカップ1回戦。南陵高校は部員が5人という状態で、長崎工業高校と対戦します。フル出場で臨んだ試合は、結果として64-80で敗北。しかし、この試合は選手たちにとって、どんな状況でも諦めないという大切な教訓を残しました。

    奇跡の再建と未来

    そんな厳しい状況にあった南陵高校を支えたのは、新しい理事長である甲斐三樹彦さんでした。甲斐さんは過去に学校運営に携わっていた人物で、前経営陣の不透明な金の流れに対して戦った結果、学校の事業を引き継ぎ、再建を果たします。クラウドファンディングによる支援や、企業の協力を得て、学校の運営に必要な資金を確保しました。

    結びに

    和歌山南陵高校のバスケ部は、校舎の老朽化や経営不振、部員不足といった逆境の中で、夢を実現させました。ボロボロの校舎から始まった苦難の日々は、彼らにとってかけがえのない仲間との絆と、決して諦めない心を育んだのです。この奇跡のようなストーリーは、多くの人々に希望と勇気を与えました。

     

    高校はどこにある?

    和歌山南陵高校の所在地: 〒649-1443 和歌山県日高郡日高川町和佐2223−5