お米のおいしい炊き方の新常識!プロが教える「水に浸けるべきか、ちょい足しはどうするか」
11月27日に放送された「何を隠そう・・・ソレが!」では、ミシュランガイド星付きの五ツ星お米マイスター・西島豊造氏、100本以上のお米記事を執筆しているごはんソムリエ・たにりり氏、そして人気料理教室のシェフ・水島弘史氏が、お米を炊く際の正解を教えてくれました。今回は、プロたちが推奨するお米の炊き方の新常識をご紹介します!
Q1: 炊飯器での炊き方は、水に浸けるべき?浸けなくていい?
実は、最近の炊飯器の説明書では「水に浸けなくてもすぐに炊けます」と記載されており、事前に浸ける必要はないとされています(※一部の炊飯器を除く)。プロの3人も全員「水に浸けない」を推奨しました。なぜなら、炊飯時間には水に浸ける時間が含まれているからです。
ただし、土鍋で炊く場合は、冷水に30分ほど浸けるのがベスト。これにより、お米の芯まで水が吸収され、ふっくらと美味しく炊き上がるとのことです。
Q2: 炊飯時に「ちょい足し」をするとお米がもっと美味しくなるって本当?
お米を炊く時に「氷」や「日本酒」「備長炭」を足すと、味が変わるという説がありますが、果たしてどれが本当に効果的なのでしょうか?
-
氷: 街頭調査では、氷を使う人が多かったですが、プロたちはあまり推奨していませんでした。理由は、氷を入れるとお米の炊き上がりにムラができることがあるため、逆にお米の美味しさを損ねる可能性があるからです。氷を入れてもお米の甘みが増すとされていますが、その結果、炊き上がりが不均一になることがあるので注意が必要です。
-
日本酒: 日本酒を少量(目安は1合に小さじ半分)入れると、お米の甘味が引き立ち、ふっくらとツヤが出ます。日本酒のアルコール成分が、お米の栄養が溶け出すのを防ぐ効果があり、ツヤや粒感のある美味しいご飯が炊き上がるとのことです。ただし、入れ過ぎには注意が必要です。
-
備長炭: こちらは西島氏が推奨。備長炭には古いお米の不純物を吸収する特性があり、使用するとお米がより美味しく炊き上がると言われています。小さめの親指サイズの備長炭を入れるのが良いとされています。
実際に試した結果
それぞれの「ちょい足し」を加えて炊き上がりを比較した結果、氷と備長炭はほぼ同じレベルで、ほんの少し日本酒が上回る結果になったという調査結果が出ました。
まとめ
お米を炊く際に最も大事なのは「水に浸ける必要はない」ということ。そして、「ちょい足し」に関しては、日本酒が最も効果的だという結論に。お米本来の美味しさを引き出したいのであれば、何も加えないのが一番ですが、「去年のお米を美味しく食べたい」「もっとふっくらとしたご飯を炊きたい」という場合には、日本酒を少しだけ加えると良いでしょう。
プロたちのアドバイスを取り入れて、ぜひ次回のご飯作りに役立ててください!