就活生必見！「嘘の会社説明会」で見える本当の魅力とは？―面白法人カヤックの挑戦
2025年1月19日放送の『ナニコレ珍百景』で紹介された「嘘の会社説明会」。その仕掛け人は、神奈川県鎌倉市に本社を構える「面白法人カヤック」です。就活の新しい形を提案するこの斬新な説明会は、いったいどのような内容なのでしょうか？その狙いや背景に迫ります。
嘘だらけの会社説明会とは？
カヤックが2024年11月に開催する『嘘の会社説明会』は、2026年卒の就活生を対象にしたユニークなイベントです。開催地は、カヤック本社のある鎌倉。参加者は、同社の沿革や事業内容を紹介されるほか、鎌倉の街やオフィスを巡るツアーにも参加します。ただし、その内容は全て「嘘」。一見突拍子もないように思えますが、そこにはカヤック独自の哲学が隠されています。
イベントの特徴
- 完全に「嘘」：説明される内容はすべて「嘘」で構成。ただし、単なるいたずらではなく、参加者に「本質を見抜く力」を養ってほしいという狙いがあります。
- 嘘を考える体験：説明会の参加者自身も「嘘をつく」ワークショップに挑戦。新しいアイデアを生む練習として行われます。
- 共同企画：SNSで話題の「道に落ちている手袋を解説するツアー」などを手掛ける合同会社マニアとの共同制作。
なぜ「嘘」なのか？カヤックの挑戦
カヤックは、「嘘はアイデアの最初の一歩であり、人を楽しませる嘘は世の中に面白いモノを生み出す可能性がある」という考え方を大切にしています。就活では、企業も学生も「自分をよく見せよう」という建前がつきもの。その「嘘の現実」にあえて向き合い、逆に「クリエイティブな嘘」を楽しむことで、新しい発想を生み出す力を育むのが目的です。
就活のリアルに挑む
特定非営利活動法人キャリア解放区の調査によれば、就活生の約3割が「履歴書や面接で嘘や誇張をした経験がある」と回答しています。この現状を踏まえ、カヤックは「嘘」に対してポジティブに向き合い、そこから生まれる創造性を大切にするアプローチを選びました。
面白法人カヤックとは？
カヤックは、「つくる人を増やす」を経営理念に掲げ、ゲーム開発、広告制作、メタバースや地方創生プロジェクトなど、多岐にわたる事業を展開するクリエイター集団です。そのユニークさから「面白法人」の愛称で知られています。
代表的な事業・取り組み
- うんこミュージアム：ネガティブなイメージを逆転させ、大人気の体験型施設に。
- まちのコイン：地域コミュニティを活性化させるためのユニークな通貨システム。
- エイプリルフール採用：嘘の履歴書を受け付け、累計3,000名以上の応募者を集めた実績あり。
これらの取り組みに共通するのは、既存の価値観を覆し、新たな発想で社会に「面白さ」を提供する姿勢です。
嘘を通して見える「本当のカヤック」
『嘘の会社説明会』は、単なるジョークイベントではありません。カヤックのクリエイティブ精神や、挑戦を楽しむ文化を体感できる場として企画されています。嘘だらけの内容から、本質的な「面白法人カヤック」の魅力を感じ取ることができるはずです。
また、説明会の参加者には、自分で「嘘」を考え、形にする体験が用意されています。このプロセスを通じて、物事の裏にある真実や、柔軟な発想を持つことの重要性に気づくきっかけが得られるでしょう。
就活を「楽しむ」新たな視点を提供
『嘘の会社説明会』は、就活の常識を覆す新しい形のイベントです。就活生にとって、嘘というテーマをポジティブにとらえ、自分のアイデアを広げる練習になるだけでなく、働くことの楽しさやカヤックの魅力を深く知る貴重な機会となるでしょう。
「就活は苦しいもの」というイメージが根強い中、「楽しむ就活」を提案するカヤックの取り組みは、未来の働き方を見据えた挑戦と言えます。このユニークな説明会が、クリエイティブな人材の発掘と育成につながることを期待しています。