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  • ナニコレ珍百景 社員に世界一周旅行 山形・天童市/山本製作所

    世界一周を福利厚生で!? 山形のユニーク企業「山本製作所」に注目

    2025年1月19日放送のテレビ朝日『ナニコレ珍百景』で紹介された、山形県天童市にある株式会社山本製作所。創業1918年という老舗企業が実施している「世界一周旅行プレゼント制度」が、全国的に注目を集めています。この制度のユニークさや、その背景にある企業の想いをご紹介します。


    社員に「世界一周旅行」をプレゼントする福利厚生とは?

    「世界一周旅行プレゼント制度」は、山本製作所が2013年にスタートした福利厚生制度で、これまでに7名の社員が実際に世界一周を経験しています。この制度は2020年から2023年まで新型コロナウイルスの影響で中止されていましたが、2024年に再開。今年6月には女性社員がトルコ、ハンガリー、アイスランド、フランス、アメリカなどを29日間かけて巡りました。

    制度の概要

    • 対象:正社員(入社2年目以降)
    • 人数:年度につき最大2名
    • 期間:1ヶ月程度(希望時期を申請)
    • 費用負担
      • 世界一周航空券、燃油サーチャージ、空港税:会社負担
      • 宿泊費や渡航保険代として1日あたり18,000円を支給

    旅行者の決定プロセス

    1. 希望者は、自分の「世界一周プラン」をテーマに沿って作成。
    2. プランを人事担当者に提出し、社長へのプレゼンテーションを実施。
    3. プレゼンを経て、最終的な旅行者が決定されます。

    2024年のテーマは「すこだま発見!山形の魅力旅!」。山形の名物である「さくらんぼ」「蕎麦」「温泉」に関連する世界的な名所を巡る内容でした。


    なぜ「世界一周」?その背景にある企業の想い

    山本製作所は、穀物乾燥機やプラスチック材質判別装置などを手掛けるモノづくり企業。「世界を肌で感じ、国際的な視野を広げてほしい」「モノづくり企業として感性を磨いてほしい」という想いから、この制度を導入しました。

    山形県からの国際視野拡大を目指して

    同社が拠点を置く山形県天童市は、国際空港へのアクセスが限られており、海外旅行へのハードルが高い地域です。そのため、世界一周旅行のような長期かつ費用のかかる体験は、社員にとって非日常的な経験となります。この制約を取り払い、グローバルな視野と感性を社員に養ってほしいというのが制度の狙いです。


    山本製作所のビジョン:「つくる力で世の中をワクワクさせる」

    この制度は、同社の企業ビジョン「つくる力で世の中をワクワクさせる」に基づいています。モノづくりを通じて、国内外の食糧生産や環境問題など、世界的な課題解決を目指す同社。こうした目標を達成するためには、社員一人ひとりが国際的な感覚と豊かな感性を持つことが重要だと考えています。


    過去の参加者が語る「世界一周旅行」の影響

    これまで世界一周を経験した社員たちは、「普段の業務では得られない気づきや刺激を受けた」「異文化を肌で感じることで、視野が広がった」と語っています。異なる国々の文化や価値観に触れることで、モノづくりに対する考え方やアプローチも変わり、日々の仕事にも好影響を与えているとのことです。


    まとめ:社員の成長が会社を強くするユニークな取り組み

    「世界一周旅行プレゼント制度」は、社員の成長を会社の成長につなげようという山本製作所の熱い想いが詰まったユニークな制度です。国内外での課題解決を目指す同社にとって、社員の国際的な視野や感性の向上は不可欠。働きながら人生の一大イベントとなるような世界一周旅行を経験できる制度は、他に類を見ない魅力的な福利厚生といえるでしょう。

    山形県天童市から世界へ――山本製作所がどのように「つくる力」で未来を描いていくのか、今後の活躍にも注目です!