侍ジャパン、無傷8連勝で決勝進出!台湾との再戦に期待高まる
11月23日、東京ドームで行われた『ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12』スーパーラウンドで、侍ジャパンは台湾を9-6で下し、無傷の7連勝を達成。これで、見事に決勝進出を決めました。この試合は事実上“消化試合”となりながらも、出場機会が少なかった選手たちの活躍が光り、打線は10安打9得点という圧倒的な攻撃力を見せつけました。
先発・村林の先制本塁打が火をつける
試合は、初回から侍ジャパンが勢いよくスタート。先発の楽天・早川が1回表を三者凡退で抑えると、続く村林(楽天)がいきなりの先頭打者本塁打。2ボールからの3球目を捉え、左翼席最前列に叩き込む先制弾を放ち、チームに流れを引き寄せました。村林にとって、この一打は今大会7打席目での初安打ながら、貴重な先制点をもたらし、「積極的にいった結果が最高の形になった」と興奮気味にコメント。
攻守の見どころ満載の展開
その後、侍ジャパンは四球や死球で出塁し、森下(阪神)が三塁線を破る2点適時二塁打を放つなど、攻撃の手を緩めません。続く佐野(DeNA)が二ゴロに倒れるも、紅林(オリックス)の犠飛でさらに1点を加え、4点リードに。序盤から攻撃陣の力強さが光りました。
しかし、試合は一筋縄ではいかず、早川が3回に1点を失い、5回には無死満塁のピンチを迎えます。そこから、2者連続で押し出し四球を与えて1点差に迫られますが、清水(中日)が登板し、併殺と三振でピンチを切り抜けます。早川はこの日、4回3分の0で100球を投げ、3安打3失点、7四球という内容で降板しましたが、チームはしっかりとリードを守りました。
清宮の追加点と辰己の活躍で突き放す
試合が進むにつれて、侍ジャパンの打線はさらに火を噴きます。5回2死満塁の場面で清宮(日本ハム)が登場。初球の暴投で三塁走者が生還し、その後、右翼フェンス直撃の2点適時三塁打を放ち、リードを4点に広げました。清宮は「ワクワクしながら打席に入りました」と振り返り、次回はスタンドに入れたいと意気込みを語りました。
6回には北山(日本ハム)が2点を失い再び2点差に迫られる場面がありましたが、その直後、五十幡(日本ハム)が俊足を活かしてセーフティーバントで出塁し、辰己(楽天)が左翼線へ2点適時二塁打を放ち、再び4点差にリードを広げました。
2連覇をかけて台湾と再戦
この日の勝利で、侍ジャパンは見事に決勝進出を決定。28日には、再び台湾と決勝戦を戦うことになります。日本は2019年の第2回大会に続き、2連覇を目指して最終決戦に臨むこととなります。台湾も手強い相手ですが、侍ジャパンの勢いは止まることなく、次の戦いに向けて気持ちを引き締めています。
今回の試合では、出場機会が少なかった選手たちがしっかりと結果を出し、チーム全体での団結力が光りました。これからの決勝戦も注目が集まり、2連覇達成へ向けた熱い戦いが繰り広げられることでしょう。