PayPay銀行、円と米ドルを組み合わせた預金で金利2%を提供
インターネット専業銀行であるPayPay銀行は、2024年12月4日、円と米ドルを組み合わせて預け入れることで、特別金利の年2%(税引き前)を適用する新たなサービスを発表しました。この金利は、メガバンクなどが提供している普通預金金利(0.1%)の20倍という高水準で、預金者にとって非常に魅力的な条件となります。
特別金利の適用条件
PayPay銀行の新しいサービスは、同銀行の口座とPayPay決済アプリを連携させることが条件です。この条件を満たすことで、円普通預金とドル普通預金の両方に対して2%の特別金利が適用されます。具体的には、円預金に関しては500万円を上限に、ドル預金と同額まで2%の金利が提供されます。通常の金利は円預金が0.1%、ドル預金が0.05%であり、今回の特別金利は非常に競争力のある条件と言えるでしょう。
高金利を提供する背景
現在、メガバンクなどの大手銀行が提供している普通預金金利は0.1%で、PayPay銀行の2%という金利はその20倍にあたります。この金利水準の差は、日銀の利上げを受けて「金利のある世界」の到来を受け、金融機関同士の預金獲得競争が激化していることに起因しています。PayPay銀行はこの競争において、好条件を提供することで預金者の取り込みを目指しているのです。
為替リスクについて
ただし、ドル預金には為替変動リスクが伴います。円高・ドル安が進んだ場合、円換算で元本割れの可能性があるため、預金者はそのリスクを理解した上で預け入れを決定する必要があります。この点は、ドル預金における注意点として覚えておくべきでしょう。
まとめ
PayPay銀行の新しいサービスは、預金者にとって非常に魅力的な金利を提供するものです。特に、円と米ドルを組み合わせて預け入れることで、2%という高金利が適用される点は、現在の低金利時代において大きな魅力と言えます。今後の金融市場の動向に注目しながら、賢い資産運用を検討するには、PayPay銀行のこの新しい金利プランは大きな選択肢となりそうです。