日本の軽トラックが外国で大人気!25年前の車が95万円で落札される理由とは
2024年12月24日に放送されたテレビ朝日系『グッド!モーニング』では、日本の古い軽トラックが海外で高額で取引される現象に焦点を当て、その背景を深掘りしました。なんと、25年前の車が95万6000円で落札される事例もあり、その人気の理由は一体何なのでしょうか?
外国で争奪戦が繰り広げられる日本の軽トラック
番組内で紹介されたのは、外国人バイヤーが日本の中古車オークションに参加し、軽トラックを次々と落札していく様子です。日本では廃車として扱われることも多いこれらの車が、海外では驚くほど高額で取引されているのです。例えば、ある外国人男性がオークションで95万6000円で落札したのは、まさに日本の軽トラック。
ジャパンカーダイレクトの代表社員であるマツジアック・マットさんは「日本で売ったら絶対にこの金額はもらえない」と話し、外国人バイヤーが競争して高値をつけているため、価格が上がっていると説明しています。これまで「日本独自の規格」として進化してきた軽トラックが、今や世界中で注目を集めているのです。
軽トラックの人気の秘密
マットさんによると、軽トラックが外国で人気の理由にはいくつかのポイントがあります。まず、燃費が良く壊れにくいという特徴が挙げられます。加えて、車両のサイズがコンパクトであるため、特に道が狭いカナダやイギリスなどの国々で重宝されています。
また、アメリカでは「25年ルール」という規制が影響しています。アメリカでは製造から25年未満の中古車には厳しい安全基準が求められますが、25年以上経過した車はその規制を受けずに輸入できるため、古い軽トラックはむしろ価値が高くなるのです。これが、軽トラックの価格が高騰している一因とされています。
アメリカの軽トラック文化
アメリカでは、軽トラックが非常に人気で、実際にノースカロライナ州では大量の軽トラックが駐車場に並べられている光景が見られました。中には改造して移動販売車として使用する人々もおり、SNSでは軽トラック愛好者たちが集まるコミュニティも形成されています。
アメリカで軽トラックが好まれる理由の一つは、そのコンパクトさです。大型のアメリカ車に比べ、軽トラックは小回りが利き、特に狭い道や小さなスペースでの利用に適していると評価されています。また、荷台のスペースは十分に広いため、日常使いにも適している点が魅力です。
軽トラブームは終わらない?
今後も日本の軽トラックの人気は続くと予想されています。マットさんは「カナダやイギリスの道は狭いし、アメリカだけではなく、いろんな国で軽トラックのメリットがわかってきている」と語り、軽トラックブームは「終わりがない」と予測しています。
日本では古い軽トラックが廃車となりがちですが、海外ではそのコンパクトで実用的なデザインが評価され、今後も需要が高まることが予想されます。この現象は、日本の軽トラ文化が世界中に広がりつつある証拠とも言えるでしょう。
まとめ
日本の軽トラックが外国で高値で取引される背景には、コンパクトで使い勝手の良いデザイン、優れた燃費性能、そして「25年ルール」による規制の回避などが関係しています。特にアメリカを中心に軽トラックが愛されており、今後もその人気は続くと見られています。日本では廃車扱いされがちな古い車が、海外では「夢の車」として高値で取引されるこの現象は、車文化のグローバル化を象徴するものと言えるでしょう。