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    「気になる家」姉妹が守り抜いた洋館(東京)— NHK放送

    2025年1月13日、NHK総合で放送された『気になる家』では、東京・国分寺崖線に位置する、姉妹が守り抜いた洋館の物語が紹介されました。この家は、1930年代に建てられた歴史ある洋館で、長年の家族の物語と共に、現在では「カフェ おきもと」として新たな命を吹き込まれています。

    洋館の歴史と建物の特徴

    この洋館は、東京の高台にある国分寺崖線に位置しており、大正から昭和初期に富裕層の別荘地として発展したエリアの一角に建っています。家の玄関ポーチには凝った作りが施されており、建物自体が当時の優雅な雰囲気を今に伝えています。

    最初の所有者は貿易商の土井内蔵氏で、1933年に完成したこの洋館は、彼の別荘として使われていました。その後、1937年に海軍少将の沖本至氏が家を購入し、妻と娘2人と共に住むことになります。家は当時として最先端の設備が整えられ、家族はその贅沢な生活を享受していました。

    戦争と家族の物語

    太平洋戦争の影響を受けた沖本邸では、戦時中に頻繁な空襲を受け、その跡が家に残っています。沖本家は戦争の厳しい時期を乗り越えましたが、家族には悲劇も訪れます。姉の京子さんは医学を学び、妹の智子さんはピアノ教室を始めるなど、姉妹はそれぞれの道を歩みましたが、家族の中で悲しい出来事が相次ぎます。姉妹は70歳を超えると家の手入れが難しくなり、近隣とのトラブルや孤立が生じました。

    洋館が「カフェ おきもと」として再生

    2020年、この洋館は新たに「カフェ おきもと」として生まれ変わります。新しいオーナーは、元主婦の久保愛美さん。彼女は料理を学び直し、カフェ経営を学びながら開業にこぎつけました。広大な敷地には竹林の小道が作られ、奥には英国式の庭園が広がり、訪れる人々に癒しの空間を提供しています。久保さんの努力と情熱で、長い歴史を持つ洋館は再び命を吹き込まれ、地域の人々にも愛される場所となったのです。

    まとめ

    姉妹が守り抜いた洋館は、歴史と家族の物語を背景に、今ではカフェとして新たな役割を担っています。この家の歴史とその後の変遷を追いながら、過去と現在が交差する様子が『気になる家』で描かれました。現在もカフェとして多くの人々に親しまれているこの場所は、今後も地域との交流の場として、さらなる発展を遂げることでしょう。

    カフェ おきもと 〒185-0033 東京都国分寺市内藤2丁目43−9