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時をかけるテレビ、池上彰が紐解く「食卓のかげの星条旗」―米と小麦の戦後史

『時をかけるテレビ』:池上彰が紐解く「食卓のかげの星条旗」―米と小麦の戦後史を読み解く

11月29日(金)午後10時30分から放送されるNHK総合の番組『時をかけるテレビ』では、池上彰さんが1978年のNHK特集「食卓のかげの星条旗」を取り上げ、日本人の食文化の変遷とその背景に迫ります。この特集では、戦後の日本における米と小麦の関係、そしてアメリカからの小麦輸入政策について深く掘り下げ、私たちの「食」に対する理解を新たにします。

戦後、日本人の食卓に何が起きたのか?

かつて、日本人にとって主食は米でした。しかし、戦後の食糧難の時代に、アメリカから大量に輸入された小麦が日本の食卓に登場し、パンが普及するきっかけとなりました。番組では、アメリカの余剰小麦がどのように日本に輸出され、そしてどのようにしてパン食が広まったのか、その過程を詳しく解説します。

アメリカは戦後、余った小麦を輸出するためにさまざまな戦略を展開しました。その一つが、キッチンカーを使って各地の農村に粉食(小麦を使った食事)を奨励したことです。また、学校給食にもパンが登場し、全国的にパン食が普及するようになりました。このようにして、日本人の食習慣は米から小麦に徐々にシフトしていったのです。

米と小麦の対比

番組では、アメリカからの小麦輸入政策と、それに対抗するかのように行われた米の消費拡大運動を対比させて描きます。アメリカが進めた小麦消費の拡大策と同時に、日本国内では米の消費を促進するためのキャンペーンが展開されました。この米と小麦の戦後史は、日本人の食文化の根本に大きな影響を与え、私たちが日常的に食べるものがどのように形作られていったのかを改めて考えるきっかけとなります。

日本人の食を考える

池上彰さんは、この番組を通じて「日本人の食」を考える重要なメッセージを発信します。米と小麦の戦後史から学べることは多く、今私たちがどのような食習慣を持っているのか、その背後にある歴史的な背景を知ることが、食文化を大切にする上で欠かせないことだと伝えています。

また、番組にはゲストとして伊集院光さんも出演。伊集院さんは自身の食にまつわるエピソードを交えながら、視聴者と共に日本の「食」の歴史を振り返り、現代における食文化のあり方についても議論します。

放送情報

  • 番組名: 時をかけるテレビ
  • 放送日: 11月29日(金)午後10時30分〜11時30分
  • 放送局: NHK総合1・東京
  • 出演者: 池上彰(司会)、伊集院光(出演)

この番組を通して、私たちの食文化を深く掘り下げる貴重な機会となること間違いなしです。米と小麦、そして日本の食卓がどのようにして形作られてきたのか、池上彰さんと伊集院光さんのトークをお楽しみください。