「Dearにっぽん 真面目な男の復興記〜石川・珠洲市真浦の模索」: 地震と豪雨に立ち向かう料理人の奮闘
12月19日（木）の深夜1時25分から放送されるNHK総合の番組「Dearにっぽん 真面目な男の復興記〜石川・珠洲市真浦の模索」では、石川県珠洲市真浦地区の復興に尽力している料理人・和田丈太郎さんを特集します。能登半島地震から1年が経とうとする今、和田さんは厳しい現実に直面しながらも、決して故郷を諦めません。水道が断水し、人々の姿も少なくなったその地で、彼が続ける活動とは一体何なのでしょうか。
和田さんは、地震と豪雨の影響を受けた真浦地区で復興の道を模索し続けている料理人です。かつてここで営んでいた飲食店の再建を目指し、現地の避難所で生活を送っています。妻と子供は金沢に避難しており、和田さんは避難所向けの弁当を作る仕事で生計を立てています。周囲の同僚からは「真面目な男」と評される和田さんですが、彼にとって「真面目さ」は単なる評価にとどまらず、故郷を守り、再建するという強い意志の表れです。
現在、真浦地区では断水が続き、道路や水道の復旧工事が滞っています。和田さんが住む集落には、今も4世帯のみが残り、その生活は非常に厳しい状況です。しかし、和田さんは決して諦めません。地元民との協力のもと、真浦の復興に向けた新たな案を模索しています。和田さんは、金沢出身の林さんと共に、地域独自の復興計画を提案し、「再び孤立しても暮らしを維持できる集落を目指す」と語っています。この計画に、市や地元の人々も賛同し、少しずつ復興に向けた取り組みが進んでいます。
また、和田さんは、資金調達のために仮設店舗を珠洲市中心部で開業しましたが、豪雨により川が氾濫し、通行制限がかかるなどの大きな困難に直面しました。仮設店舗を訪れた時、被害の大きさを目の当たりにし、「この場所は絶対無理だ」と語る和田さん。しかし、それでも彼は前向きに地域のために尽力し続けています。
「真面目な男の復興記」として紹介される和田さんの奮闘は、単なる復興活動にとどまらず、彼の故郷への愛情と、地域社会を支えようとする強い意志を感じさせます。この放送を通じて、困難に立ち向かう彼の姿勢に共感し、復興への希望を感じることでしょう。