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クリスマスにシャケ サーモン

農林水産省の「クリスマスにはシャケを食え」投稿が話題に!サモーン・シャケキスタンチンの影響力

12月24日、クリスマスイブに農林水産省が公式X(旧ツイッター)に投稿した「クリスマスにはシャケを食え」という一言が、SNS上で大きな話題となりました。このフレーズは、クリスマスにチキンではなくシャケを食べようという呼びかけで、農林水産省のXアカウントがトレンド入りするなど、広範な反響を呼びました。

2021年からのキャンペーン

実は、この「クリスマスにはシャケを食え」というフレーズは、農林水産省が2021年から続けているキャンペーンの一環です。サケやマスの消費拡大を目的に、クリスマスの時期に合わせて毎年発信されており、今年もその一環として投稿が行われました。これまでにも「クリスマスはチキンではなくシャケを食べよう」といったリポストが相次ぎ、サケの消費を促進する機会として注目されています。

そのきっかけは特撮ドラマ

このユニークなフレーズには、意外な背景があります。実は、最初に「ノーチキン!日本人ならシャケを食え!」というセリフを発したのは、東映が制作した特撮ドラマ『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』の怪人キャラクター「サモーン・シャケキスタンチン」でした。このキャラクターは、クリスマスの定番料理としてチキンを食べる風習を打破し、サケを食べるよう視聴者に強要するというインパクトのあるセリフを披露します。このフレーズのユーモラスな強引さがSNSで広まり、農林水産省もこの影響力を活かしてキャンペーンを展開することにしました。

東映公認で使われる「クリスマスにはシャケを食え」

農林水産省が2021年にこのフレーズを公式に使用したところ、大きな反響を呼びました。その後も毎年、クリスマスシーズンに登場し、サケの消費促進を目的に投稿されるようになり、2023年には制作元の東映からサモーンの画像が提供され、公式に「東映公認」としてこのフレーズが使用されています。この年、農水省は12月23日に「マグロとアボカドのクリスマスカラー丼」を紹介したこともあり、SNSでは「農水省の裏切り」や「マグロに乗り換えた農水省」といったリポストも見られ、サモーン登場を待ち望む声が広がりました。

サモーン登場の影響

東映が運営する公式YouTubeチャンネル「東映特撮YouTube Official」では、サモーンが登場する同ドラマのエピソード45話が無料で配信されています。これにより、サモーン・シャケキスタンチンのセリフを改めて視聴できる機会が提供され、農水省のキャンペーンとあわせて注目が集まりました。

まとめ

「クリスマスにはシャケを食え」という農林水産省の投稿は、単なる食文化のプロモーションにとどまらず、特撮ドラマ『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』のキャラクターから生まれたユニークなフレーズが、国を挙げた消費拡大キャンペーンとして定着したことを示しています。毎年クリスマス時期に話題となるこの投稿は、今年もSNSで広がり、サケを食べる新たな文化を根付かせる一助となったようです。