長嶋茂雄の世紀を振り返る『プレーバック 長嶋茂雄の世紀』放送
2025年1月11日、NHK総合で放送された『みんな あなたが好きだった プレーバック 長嶋茂雄の世紀』では、野球界のレジェンド、長嶋茂雄さんの素晴らしい軌跡とその功績を改めて振り返る貴重な番組が放送されました。
1974年10月14日、長嶋茂雄選手の最後の試合
番組では、1974年10月14日に行われた長嶋茂雄選手の引退試合に焦点を当て、その時の様子を振り返りました。後楽園球場に集まった多くの観客は、華やかな雰囲気ではなく、どこか沈黙と寂しさを感じていたとのこと。当時、アルバイトをキャンセルしてまでその試合を観に行ったというテリー伊藤さんも、その光景を忘れられないと語っています。
その試合では、長嶋茂雄選手が通算444号のホームランを放ち、ファンを驚かせました。さだまさしさんはその瞬間をテレビで見て、「まだやれるじゃないか」と涙したと振り返り、王貞治選手も「そのホームランだけを見れば、長嶋さんはまだまだやれる」と感じたそうです。その後、王貞治選手もホームランを放ち、ONコンビのアベックホームランが106回目を迎えるという、感動的な瞬間がありました。
長嶋茂雄の故郷と足跡
番組では、長嶋茂雄さんの故郷である千葉県佐倉市にある「長嶋茂雄記念岩名球場」を訪れ、その展示室には数々の写真が飾られており、長嶋さんの足跡をたどることができました。長嶋さんは昭和11年に生まれ、地元ではガキ大将として親しまれていたそうです。また、引退を記念して制作されたレコードには、母・チヨさんの肉声が収められており、その時代の野球に対する熱い思いが伝わってきました。
立教大学時代と野球の道
長嶋茂雄さんが本格的に注目されるきっかけとなったのは、千葉県立佐倉第一高等学校時代。しかし、父親の勧めもあり、立教大学に進学しました。そこで、長嶋さんはさらに才能を開花させ、大学野球でも活躍。元アナウンサーの赤木孝男さんは、大学時代の長嶋さんが放ったホームランの瞬間を「堂に入った喜び方だった」と振り返り、その存在が注目の的だったことを語っています。
さらに、立教大学では今年150年を迎え、長嶋茂雄さんを讃えるモニュメントが作られました。フリーアナウンサーの徳光和夫さんは、長嶋さんの後ろを歩きたいという思いから立教大学を受験したことも話され、長嶋さんの影響力の大きさを物語っています。
巨人入団から活躍まで
長嶋茂雄さんは、注目を集めた中で巨人に入団。オープン戦で大活躍を見せ、迎えた開幕戦では、大投手・金田正一投手の前で4三振に終わるものの、そこから圧倒的な活躍を見せます。新人王と2冠王に輝き、ベースを踏み忘れて取り消されるなど、そんなちょっとしたハプニングもファンを魅了してきました。
まとめ
『プレーバック 長嶋茂雄の世紀』は、長嶋茂雄さんがどれほど多くの人々に愛され、影響を与えてきた存在であるかを改めて実感させてくれる番組でした。彼の功績と人柄に触れ、野球ファンだけでなく、多くの人々が感動し、共感したことでしょう。
長嶋茂雄さんのプレーや人生を振り返ることで、その時代背景や彼がどれだけ多くの人に影響を与えたのかを再認識できる貴重な放送でした。