『あしたが変わるトリセツショー』:血糖値も下げる!?命を守る口内フローラ改善術
– 糖尿病・認知症・動脈硬化との意外な関係!全身の健康を左右する「口内フローラ」を大特集 –
放送日時
1月23日(木)19:30 – 20:15
NHK総合1・東京
健康寿命が延び、食事もおいしくなる!? 今年は「お口から健康」を目指して、口内環境を改善する方法を大公開します。血糖値が気になる人、歯周病が進んでいるかもと感じている人必見です。
口内フローラってなに?
私たちの口の中には、100~300種類、1,000億個以上の細菌が住んでいます。この細菌の集まりを「口内フローラ」と呼び、私たちの体を守る大切な役割を担っています。しかし、この口内フローラのバランスが崩れると、血糖値の上昇や認知症、動脈硬化など、思わぬ病気のリスクが高まることが分かっています。
口内フローラと全身の健康の関係
最近の研究では、糖尿病や脳梗塞、心筋梗塞、認知症など、30種類以上の病気が口内の菌と関わっていることが明らかになってきました。特に糖尿病に関しては、歯周病を治療することで血糖値の改善が期待できるとされており、驚くべき事実が判明しています。
口の菌が全身で悪さをするメカニズムとは?
普段は大人しい口内の菌たち。しかし、糖分をエサにして増殖すると、プラーク(歯垢)を作り、それが虫歯や歯周病の原因に。さらに歯周ポケット内で悪玉菌が活性化し、血流に乗って全身へと広がることがあるのです。このプロセスが糖尿病や動脈硬化を引き起こす原因となります。
あなたのお口は大丈夫?無自覚で進行する歯周病
意外にも、多くの人が歯周病を無自覚で進行させています。厚生労働省の調査によれば、約半数の人が歯周病のリスクが高い状態にあります。歯周病は「サイレントディジーズ」とも呼ばれ、痛みがないため気づきにくいのが特徴です。
口内ケア術:プラーク撃退の3か条
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歯磨きは優しく丁寧に
歯ブラシは鉛筆を持つように軽く握り、歯の隙間や歯周ポケットを意識して優しく揺するように磨きます。力を入れてゴシゴシこするのはNGです。 -
フロスは歯磨き前に使う
フロスを歯磨き前に使うことで、プラーク除去効果が格段にアップします。歯間が大きい場合は歯間ブラシも併用すると効果的です。 -
定期的にプロによるケアを
自分では気づかない磨き残しがあるため、定期的に歯科医でチェックしてもらうことが重要です。健康な歯ぐきのために、3ヶ月に一度のペースでプロのケアを受けましょう。
お口ケアを続けると…
「トリセツ流お口ケア術」を1ヶ月続けた結果、歯周ポケットの深さや出血箇所が大幅に減少したことが報告されています。軽度の歯周病は、セルフケアでも改善が可能です。
口内フローラを整えることが、全身の健康につながり、血糖値や認知症予防、さらに食事がもっとおいしくなるという嬉しい効果が期待できます。この放送をきっかけに、今年から「お口ケア」を始めて、健康な体を手に入れましょう!
放送を見逃さないように!