100歳×100人徹底取材!長寿の秘訣を探る『あしたが変わるトリセツショー』
2024年12月26日、NHK総合で放送された『あしたが変わるトリセツショー』は、100歳を超える元気な人々に焦点を当て、その長寿と健康の秘訣を徹底的に取材した特別番組でした。番組のメインテーマは「100歳×100人超人列伝」。今回は全国各地で活躍する100歳を超える方々の驚異的な健康力と、彼らが実践している生活習慣に迫りました。
長寿の秘訣:食生活と運動習慣
番組では、100歳を超えてなお活躍している人々が紹介され、その中でも特に注目すべきは食生活と運動習慣でした。例えば、鹿児島県の宮内義光さん(100)は現役農家であり、現役の陸上選手でもあります。毎朝の2kmランニングを欠かさず、年代別世界記録を更新し続けています。群馬県在住の阿久澤幸吉さん(101)は、毎日忙しくボランティア活動や絵画教室の講師をこなし、他にも元気な長寿者たちが続々登場しました。
群馬県在住の天川ふくさん(101)もその一人です。天川さんは週に5日、地元の町中華の厨房に立ち、現役の町中華の達人として料理を作り続けています。さらに、算盤を使って売上の計算もこなすという驚きの活躍を見せています。100歳を過ぎてなお、彼女が厨房で腕を振るう姿は、まさに元気そのものです。
また、食生活にも注目が集まりました。奄美群島に住む内山アキさん(102)と岬哲夫さん(100)は、毎日発酵食品である「ミキ」を飲み、食物繊維が豊富な食事を摂取しています。これらの食文化は、発酵食品や海藻、野草を多く取り入れており、健康維持に欠かせない重要な要素となっているとされています。
「ちょこ活」で健康を守る
続いて、運動習慣に関連した話題です。多くの長寿を誇る人々は日々、激しい運動を続けていますが、専門家は高齢者に「ちょこ活」という健康法を勧めています。「ちょこ活」とは、スポーツや激しい運動ではなく、日常生活の中でちょこちょこ動くことを指します。これにより、筋力を維持し、フレイル(筋力の衰え)を予防することができるといいます。
例えば、福井県の石田要一さん(104)は、96歳から砲丸投げを始め、今でも元気に活動しています。茨城県在住の高崎慶男さん(101)は、剣道八段の資格を持ち、奈良県の柿崎芳のりさん(100)は水泳の日本記録保持者として活躍しています。
健康長寿を支える「つながり」の力
さらに注目すべきは、健康長寿を支える「人と人とのつながり」です。沖縄長寿科学研究センターの鈴木信さん(90)は、調査の結果、沖縄の「模合」という地域社会のつながりが長寿を支える重要な要素であると語ります。模合とは、地域住民が集まり食事を共にしたり、詩吟や三線を楽しんだりする文化で、こうした社会的つながりが健康を支える鍵となることが明らかになっています。
さらに、カリフォルニア大学のスティーブ・コール教授の研究によると、社会的なつながりが増えると、体内の炎症が抑えられることが分かっています。これは、心身の健康を保つために、人とのつながりが重要であることを示唆しています。
取材後記:生きがいがもたらすパワー
番組を通じて印象的だったのは、100歳を超える人々の「生きがい」の重要性です。医師であり、長寿の研究を行ってきた鈴木信さんも、「生きがいを持っている人はものすごいパワーがある」と話していました。多くの長寿者が共通して教えてくれたのは、「目標や夢を持ち続けること」「いくつになっても生きがいを持つこと」が健康と長寿の鍵だということです。
この番組を見て、私たちも「生きがい」を持ち、日々の生活に目標を持っていくことの重要さを改めて感じました。100歳を超えてなお元気でいられる秘訣は、食事、運動、そして人とのつながりにあるのです。
まとめ
『あしたが変わるトリセツショー』の特別番組は、100歳を超える元気な方々の生活から、多くのヒントを得ることができました。長寿の秘訣は、食生活や運動習慣だけでなく、社会的なつながりや「生きがい」を持つことにあるのです。この番組が教えてくれるのは、年齢に関係なく、自分らしく生きることが健康と長寿につながるということ。年齢を重ねても生き生きとした毎日を送りたいものですね。