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まとめ

ごぼう、キウイ、小麦ふすまで、便意消失?!

『死亡リスクあげる便秘の新常識!現代人の便意が消失!?』講義内容と感想

 

今回の『カズレーザーと学ぶ』では、赤坂ファミリークリニック院長で東京大学医学部附属病院の医師である伊藤明子氏が、現代人が抱える便秘と、その背後に潜む「便意消失」のリスクについて詳しく解説しました。調査によると、日本人の便秘症の自覚者は多く、特に冬の寒い季節には便秘が悪化しやすいといいます。これは、寒さによる水分摂取量の減少や、交感神経優位による腸の動きの鈍化が原因です。

 

伊藤氏は便秘が単に排便ができないという問題にとどまらず、有害物質が血中に漏れ出し、体臭や口臭、肌荒れなどの見た目にも影響を及ぼすことを強調。また、慢性便秘症の患者は、生存率に23%の差があるというデータも紹介し、便秘が命にかかわるリスクをもたらすことを警告しました。

 

さらに、便秘の原因として「便意消失」の問題が浮上。便意を我慢し続けることで、神経系の感度が鈍くなり、最終的には便意そのものを感じられなくなってしまうことがあるといいます。これが慢性便秘の一因となっているとのこと。伊藤氏はこの問題に対する対策として、発酵性食物繊維の摂取を推奨。食物繊維が腸内細菌のエサとなり、腸内で発酵して酪酸を生成、それが腸の蠕動運動を活性化し、便秘を改善する効果があると説明しました。具体的には、ゴボウ、キウイ、小麦ふすまなどを取り入れることが効果的だと紹介されました。

 

感想

 

今回の番組では、便秘が単なる生活の不調にとどまらず、健康や生命に深刻な影響を与えることを再認識しました。特に「便意消失」という概念には驚きました。便意を我慢することで神経が鈍感になり、最終的には便意そのものが感じられなくなるというのは、便秘がただの習慣や面倒ごとではなく、身体に深刻な影響を与えるということを強く示唆していると感じました。

 

また、便秘の改善法として紹介された発酵性食物繊維は、腸内細菌との関係を考えた非常に理にかなったアプローチだと思います。ゴボウやキウイ、小麦ふすまなど、身近な食材で便秘対策ができる点も、実生活に取り入れやすく、試しやすい方法だと感じました。食生活の改善が便秘だけでなく、健康全般に良い影響を与える可能性が高いことがわかり、日々の食事にもっと気を使おうという意欲が湧きました。

 

便秘に悩んでいる方や、便意が感じにくくなっていると感じる方は、ぜひ今回の内容を参考にして、食生活や生活習慣を見直してみる価値があると思います。