ピュイ・ダムール:フランス王宮の名物を家庭で楽しもう
フランス、パリにある歴史ある老舗パティスリーで生まれたお菓子「ピュイ・ダムール」をご存知ですか?「ピュイ・ダムール」とは、直訳すると“愛の泉”。その名前にぴったりな、甘くて繊細なデザートが、18世紀にフランス宮廷で大評判になり、現在でも愛され続けているのです。
このお菓子の歴史をさかのぼると、フランス王ルイ15世の宮廷で仕えたパティシエ、ニコラス・ストレーによって誕生したことがわかります。ストレーは、宮廷で楽しまれていたお菓子をパリの街の人々にも広めるために、自ら店を開きました。その店は今でも受け継がれ、ピュイ・ダムールはそのパティスリーの名物として知られています。
ピュイ・ダムールの特徴
ピュイ・ダムールは、サクサクのパイ生地の中に、たっぷりのクリームを詰め込み、表面をキャラメリゼして仕上げたお菓子です。クリームは濃厚でありながら軽やかで、パイ生地のパリパリ感との相性が抜群。その中には、甘酸っぱいラズベリージュレも加えられており、甘味と酸味が絶妙なバランスで絡み合っています。味わい深いこのデザートは、まさに「愛の泉」として、フランスの宮廷で大切にされてきたのでしょう。
ヘンゼル流オリジナルピュイ・ダムール
今回の『グレーテルのかまど』では、ヘンゼルさんがピュイ・ダムールのオリジナル版に挑戦!基本のレシピに、甘酸っぱいラズベリージュレを加えて、さらにフルーティーな風味を楽しむことができます。特に、ラズベリージュレの爽やかさと、クリームの濃厚さのコンビネーションが最高です。
作り方
ピュイ・ダムールを作るためには、まず折り込みパイ生地を準備します。冷やした生地を伸ばして冷やし、オーブンで焼いてパイを作ります。その後、ラズベリージュレとカスタードクリーム、イタリアンメレンゲを使ってピュイ・ダムールクリームを作り、最終的にキャラメライザーでキャラメリゼします。
レシピ自体は少し手間がかかりますが、完成した時の達成感は格別。家庭で作れる本格的なフランス菓子として、ぜひ挑戦してみてください。
保存方法と食べごろ
ピュイ・ダムールは、冷蔵庫で保存し、作った当日に食べるのがベスト。クリームの風味とパイ生地の食感を存分に楽しむためにも、作りたてを味わうのがおすすめです。
この年末年始、特別なお菓子を家族や友人と一緒に楽しみながら、フランス宮廷の名物「ピュイ・ダムール」を再現してみませんか?