冬の冷え症・高血圧解決SP ~ 寒さから身を守るための重要な対策
2024年12月8日に放送された「冬の冷え症・高血圧解決SP」では、高血圧に関する新たな情報と、命を守るためのヒートショック対策が紹介されました。冬の寒さが健康に与える影響を知り、実践的な対策を講じることが、健康維持の鍵となります。今回は、番組で紹介された高血圧、ヒートショックに対する予防策についてお伝えします。
高血圧と冬の住まい環境
冬になると、冷えが原因で血圧が上昇し、高血圧のリスクが高まります。実は、高血圧は「生活習慣病」と呼ばれていますが、最近では「生活環境病」とも言われています。特に冬の寒さは、高血圧を悪化させる要因となることが分かってきました。
寒い部屋での過ごし方
日本各地での調査によると、リビングの室温が低いと、血圧が上がりやすく、循環器疾患のリスクが増加することが確認されています。例えば、リビングの室温が19.8度と最も暖かい北海道では死亡増加率が低い一方、13.1度と最も寒い香川県では死亡増加率が高いことが分かっています。寒さを避け、暖かい環境を整えることが、冬の健康を守るために重要です。
部屋間の温度差にも注意
部屋間の温度差が10度以上あると、血圧が急激に変動することがあります。これを「ヒートショック」と呼び、血圧の急激な上昇が心筋梗塞や脳卒中を引き起こす原因になります。特に注意すべきは、お風呂とトイレの利用です。
ヒートショックとお風呂のリスク
冬のお風呂は「ヒートショック」のリスクが非常に高く、毎年1万9千人もの方が命を落としているといわれています。特に、お酒を飲んだ後のお風呂は危険です。お酒は血管を拡張させ、体温を下げる効果がありますが、その後の温かい湯船につかると、急激な血圧の低下を引き起こし、命に関わることがあります。
また、夜中のトイレも危険です。布団の中で温まった体が、寝室やトイレの寒さにさらされることで、急激に血圧が変動し、ヒートショックを引き起こすことがあります。特に寝室の温度が低いと、そのリスクは高まります。
朝のヒートショック対策
朝、起きた瞬間の温度差も血圧に大きな影響を与えます。特に冬の朝は、布団の中で温かくても、寝室やトイレの温度差が大きいため、血圧の急上昇を招くことがあります。朝起きた時には、部屋を暖かく保つことが非常に大切です。