「人生の楽園」特集:農業で人の輪をつなぐ—青梅市の農園ライフ
2025年1月18日(土)放送の「人生の楽園」では、東京・青梅市で農業を営む清水雅大さん(49歳)の物語が紹介されます。雅大さんは、医療業界から転身し、仲間と共に新しい形の農園ライフを模索しています。今回は、そんな雅大さんの生き方、そして彼が切り拓いた農業の新たな可能性を追いかけてみましょう。
医療業界から農家へ転身
清水雅大さんは、かつて医療業界で多忙な日々を送っていました。大学卒業後、医療関連の企業に就職し、40代には在宅医療のエキスパートとして新病院の経営を任されるなど、順風満帆なキャリアを築いていました。しかし、コロナ禍で外出もままならず、仕事一色の日々が続く中で、メンタル不全に陥ってしまいます。
その休職中に雅大さんが出会ったのが、青梅市での農業体験でした。偶然インターネットで見つけた農業体験に興味を持った雅大さんは、次第に農業に引き寄せられていきます。そんな中、「青梅でもっと農業をやってみたい」と強く思うようになり、2021年に病院を退職。農業スクールに通いながら、2023年には青梅市で『とのわファーム』を開園しました。
『とのわファーム』の使命
「とのわファーム」という名前には、雅大さんの思いが込められています。『と・の・輪』—人々や地域との繋がりを大切にするという理念のもと、農業を通じて新たなコミュニティ作りを目指しているのです。農園には、雅大さんを支える2人の仲間がいます。農業スクールで知り合った山田慎さん(55歳)と田中貴さん(57歳)です。この3人は、同じタイミングで農業を学び始め、同じ目標を共有して農園を運営しています。
雅大さんは「感覚が似ている3人で農業をできるのは幸せなこと」と語り、毎日共に協力しながら農作業に励んでいます。
収穫直売と地域との繋がり
『とのわファーム』では、畑で育った野菜をその場で収穫して購入できる「収穫直売」が好評です。新鮮な野菜を手に取ることができるこのサービスは、近隣住民や訪れる人々にとって、貴重な体験となっています。さらに、雅大さんは若い世代の農業への関心を高めるため、農業スクールや地域の交流イベントも積極的に開催。農業に興味を持つ若者たちと直接触れ合い、共に学び合う場を提供しています。
雅大さんは、ただ農作物を育てるだけでなく、人と人を繋ぐ「場」を作ることに力を入れています。彼の農園は、単なる農業の場を超えて、地域社会の絆を強める場所でもあるのです。
家族との絆
雅大さんの農業ライフを支えているのは、何よりも家族との絆です。長年医療業界で働いていた雅大さんの転身に対して、家族は不安もあったでしょう。しかし、雅大さんの新しい挑戦を支え合う姿勢は、家族全員にとっても大きな励みになっているようです。雅大さんは、家族と共に過ごす時間の大切さを感じており、その支えがあってこそ農業にも力を注げるのだと語っています。
まとめ
「人生の楽園」のこのエピソードでは、医療業界から農業へと転身した清水雅大さんの奮闘を追い、農業を通じた新たな地域づくりと人の繋がりを紹介します。雅大さんと仲間たちが作り上げる『とのわファーム』は、ただの農園ではなく、地域の人々を結びつける大切な場所です。農業に興味がある方はもちろん、地域活性化に関心がある方にも、雅大さんの生き様は大いに学びのあるものとなることでしょう。